日本の教育はここが間違っている!? 時代を生き抜いていくための世界標準の子育て

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『世界標準の子育て』(船津徹/ダイヤモンド社)

 

時代がどんどんと変化していくなかで、日本の教育観は明治維新から現在までであまり変わっていない。家庭でしつけを伝え、学校で学力を身につけるために教科学習を行うという教育スタイルで、子どもたちはグローバル化する社会でやっていけるだろうか? それだけでは、心もとないと思う人はきっと少なくないだろう。

 

日米で20年以上教育現場にたずさわり、これまで4000名以上のアジア人の育成をしてきた船津徹氏は『世界標準の子育て』(船津徹/ダイヤモンド社)のなかで、一般的に「子育てには正解がない」といわれるなか「明確な正解がある!」と主張。そして、世界各国で行われている教育の実情をふまえて、日本人の子育ての間違いを指摘している。

 

グローバル化する社会とは、さまざまな価値観や情報が入り混じった社会になるということだ。そんな社会のなかで生き抜いていくために、必要な能力はなにか? 『世界標準の子育て』では、そのために端的に必要な要素は3つであり、「自信」「考える力」「コミュニケーション力」だと紹介している。

 

3つの要素のなかで、もっとも大切なものが「自信」。「自分はできる!」という自信は積極性や前向きさにつながり、すべての原動力になる。子どもたちが自信を持てるように「できた!」という成功体験を積ませてあげよう。子どもの自主性を尊重して見守ることが大切だ。つぎに「考える力」だが、これがなければ時代の変化に対応できない。情報が氾濫する社会では、自分で判断して人生を切り開いていくために考える力が必要なのだ。最後に「コミュニケーション力」は、人生の選択肢を広げていくために不可欠。コミュニケーション力がないと、意思疎通ができないし、良質な人間関係もつくれない。子どもがコミュニケーションを学ぶためには、身近な大人がちゃんと挨拶をする、相手の目を見て話をするなど、日々のやりとりで手本を示していかなければならない。

 


日本人の子育てに7つの間違い

1、「人に迷惑をかけるな」で、自尊心の低い子に

2、シャイな人、臆病な子に共通する愛情の実感不足

3、命令・否定言葉を連発しているとキレやすい子になってしまう

4、「早くしなさい!」せきたて言葉でプレッシャーの弱い子に

5、「兄弟姉妹は平等に」で家庭内の問題が増える

6、「学校まかせ」では、子どもは勉強嫌いになってしまう

7、パートナーの「悪口」を聞かせると、友だちができない子に育つ
 

 

世界標準の子育てについて考えるときに、まず日本の教育を考える必要が出てくる。日本人が文化や習慣として当たり前にしていることが、世界では非常識、子どもに悪影響を及ぼすことが多々あるのだ。たとえば、「人に迷惑をかけるな」という教えを聞いたことはないだろうか? 人に迷惑をかけてはいけないから、じっとさせて騒がないように子どもの行動を制限し、厳しく管理する。集団における調和を大切にする日本人では当たり前とされるかもしれないが、これは世界から見ると「人の目を気にしすぎる」ように見える。子どもを放任するのが良いわけではないが、子どもというのはまわりに迷惑をかけて成長するもの。日本で子どもがのびのびと成長するためには、もう少し大人がおおらかな気持ちで子どもを見守る目がほしい。

 

日本人は欧米人にくらべスキンシップが少ない。集団との調和、礼儀やしつけを重視する人も多い。謙遜という美徳がある。そういった価値観から生まれる、日本ならではの子育て。日本の子育てが悪いというわけではないが、それだけではこれからの時代を生きるには正直心もとない。グローバル化の波はすぐそこまで来ている。波を乗り切るには、世界と日本との違い、日本の教育にない視点を知る必要がある。世界各国で行われている子育ての理論と実践を体系化し、まとめられた一冊はこれからを生きる子どもたちに役立つものになるはずだ。

 

文=なつめ

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