「私、頭悪いんで」と言われた時、どう返す?――『その雑談 カチンときます』とならないためのトーク術

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『その雑談カチンときます』(吉田照幸/青春出版社)

 

同僚から「私って、頭悪いよね~」とか言われたりすると、私はめちゃくちゃ困る。「ですよねー」と言うわけにもいかないし、「そんなことないよぉ」くらいの返ししかできない。……みなさんも同じように、返答に困る会話、ないだろうか?

 

『その雑談カチンときます』(吉田照幸/青春出版社)は、コントやドラマの制作をはじめ、映画監督としても活躍している著者が「相手と距離を縮める雑談の秘訣」をまとめた一冊だ。

 

本書、とにかく実用的だった。

 

「頭悪いんですよね」をはじめ、「(写真を見せられながら)これ、うちの孫」「いちおう東大です。末席ですけど」「今日、暑いですね」「さっきの俺のプレゼン、どうだった?」など、あなたも一度は返答に困った(または、無難な返しをしてしまった)であろう具体的な会話の例を挙げてくれているので、「そういう時ある(笑)」と楽しんで読みながら、とても参考になった。

 

例えば「私、頭悪いんで」の場合。そういう断りをしてくるということは、その人はつまり、「頭の良し悪しを重視しているということ」。コンプレックスなのかもしれないし、本当は自信があって謙遜しているだけかもしれない。どちらにせよ「気にしている」のである。

 

なので、その後の会話の中に「そうくるか! 回転速いですね」「頭良すぎ……!」など、「頭いいね」ということを、ちょっと角度を変えて言うと相手に喜ばれるはず。

 

「これ、うちの孫」と上司から写真を見せられた時、著者は「なんか、大物感ありますね」という返しを重宝しているらしい。相手はすごく喜んでくれるし、満足して赤ちゃん自慢を早めに終わらせてくれるそう(笑)。

 

少し話は変わり。みなさん。会話をしている際、「わかるわかる」が口癖になってはいないだろうか? これ、もしかしたら相手に「カチン」とされているかもしれません。

 

相手の話を聞きながら、「わかる」を連発する……「あなたのことは理解しているよ」という意味合いで良かれと思って使っているけれど、「本当に相手の言いたいことを分かっているのか」は怪しい場合も多い。

 

例えば「ボーナスが増えた。嬉しかった」と言われて、相手は「評価されたこと」に喜びを感じているのに、「わかるわかる」のあなたは「給料が増えたこと」を喜んでいると勘違いしている。「会話をしていて、いい返しを思いつかない、質問が出てこないという人のほとんどは、ここに改善のコツがある」と著者の吉田照幸さんは述べる。

 

同調するのは、楽なのだ。異議を唱えて微妙な空気になるのがイヤだから、人は「そうだね」と言ってしまう。自分の思い込みで解釈してしまう。しかしそれだと、会話は弾まないし、テンプレ的なやりとりしかできなくなってしまう。

 

結論、安易に「わかったフリ」をするのはやめて、わからないことを「わからない」と素直に言う。相手との価値観の違いを怖がり無難な会話にしてしまうより、「相手とのズレを楽しむ」。共感するより、「わかんないんだけど、なんで?」と聞けるほうが、自分も相手も楽しい雑談になるはずなのだ。

 

他にも、会話の最中、「変な空気になっちゃったな……」と思ったら、「話を広げようと思ったんですけど、緊張してて」「ちょっとスベりましたけど」「あ、今、早口になってましたね」など、正直な感情を口にする。

 

ほめてもらった際、「ありがとうございます」だけで終わらせず、「○○しちゃう」「できちゃう」で茶化しつつ自慢する(「あの番組、面白かったですね!」「なんか、面白くなっちゃうんですよね」)。

 

相手の話がまとまっておらず、質問しようにも何も浮かばない……という際の奥の手は「ごめんごめん、ちょっと待って。複雑だからもう一回聞かせて」と言ったり(「話がつかめない」では失礼になってしまうので、「複雑」という言葉に置き換えるところがポイント)。などなど。

 

日常生活から職場、友人から同僚、上司まで、様々なケースで使える雑談の具体例がいっぱいの本書。かなり実践的で、おススメです。

 

文=雨野裾

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