【働く女の「モテ道場」】婚活女子がハマりがちな「希望年収1000万円」のワナと高年収男のホンネを読みとく

人間関係

植草 美幸

 

男性の場合、「仕事がデキる=モテる」の構図が当てはまります。女性が結婚相手に求める条件の筆頭が「経済力」なので、それも当然。ただ、女性の場合、似ている部分はあっても、まったく違うところがあります。私は立ち上げた結婚相談所で、60~80%の成婚率を誇る現役婚活アドバイザーです。以前、異業種でバリバリのキャリアウーマンとして働く中、「世の中には仕事ができても恋愛のできない女性が多すぎる!」と感じ、結婚相談所にビジネスチャンスを見出しました。そんな私が、仕事と恋愛とで考え方を分けるべき部分を解説します。

 

 

■大事なのは年収1000万円の“本質”を見抜く力

 

「お金持ち」と言われたら、皆さんはどれくらいの年収を想像しますか? 婚活女性の定める目標の一つが「お相手の希望年収1000万円」。彼女らにその理由を聞くと、「1000万円あればお金に困ることはなさそう、多少の贅沢はできそう」とイメージしていることが分かります。実際、世帯年収1000万円以上の家庭は1割ほどで、ある種「裕福な家庭の入りロ」的な数字としてとらえられているようです。

 

一方、働く女性は、職場で尊敬する上司や仕事のデキる同僚に囲まれており、社会的に尊敬できる人がいい。つまり、「仕事のデキる男性がいい」と言います。私自身、「仕事は人間力」と考えていますから、「仕事のデキる人がモテないわけがない!」という意味では同意します。人への気遣いや思いやりは、ニーズをつかむ力、それを実行する力につながると考えるからです。

 

でも、「年収が高い」=「仕事がデキる」の図式には疑問もあります。お金は労働の対価ですから、能力のバロメーターにはなりえます。「職業に貴賤なし」。ちゃんと稼いでいればそれで十分だという考え方も一理あるでしょう。ただ、その個人が「仕事がデキるかどうか」は、会社や部署、チーム編成、役割分担、業界、会社の業績によってまちまちです。

 

平たく言うと、大企業に勤めていたり、親の七光りだったり、人手の足りない資格ありきの仕事にすると、本人はボケーッとしていても年収が良くなるかもしれません(笑)。逆に、中小企業でも自身のアイディアやスキルを活かせている人はいるでしょう。同じ能力でも、A社では年収500万円かもしれないけれど、B社に転職したら1200万円になるかもしれないわけです。

 

自分の力にゲタを履いた「魔法の1000万円」を得ている人の場合、高年収でも「本質的に仕事がデキる人」とは限りません。会社の肩書がなくなったとき、どうやって危機を乗り越えられる人なのかに注目するのも、相手を見極める一つの方法でしょう。だからといって、「年収も能力も高くなければダメ」という考えも違います。上を見ればキリがありませんし、あなたも相手に何を提供できるか考える必要があるでしょう。

 

 

■高年収男性ほど「欲しいものは自分で買え」と言う

 

実際、結婚相談所のWebサービスで相手を探す女性って、年収の高い人を上から順にクリックしていくんです。オークションや通販の感覚ですよね。年収1000万円以上の男性会員は数にして1割以下。希少価値も高く、需要が高いのはうなずけます。

 

問題はそこからです。その年収額を「その人の能力のバロメーター」とは思わず、不思議と「自分のもの」だと思うようになるのです。人のお金なのに、結婚したら自分のもとへ転がり込んでくると思っている。そんな考えって、泥棒かジャイアンのようだと思いませんか?

 

お金を稼いでいる人の多くは、お金の価値を身に染みてわかっています。だから、無駄遣いする女性やお金目当ての女性を避けようとします。最近の男性はみんなそうですが、年収が高い男性ほど、「専業主婦なら月10万円くらいでやりくりできるでしょ?」「共働きだから財布は別々、自分で欲しいものは自分で働いて買ってね」「お互い刺激的な関係でいたいから、共働きがいい」と考える人が多いものです。

 

あるファイナンシャルプランナーの女性は、同業の旦那様からお小遣いを一切受け取らず、財布は別々。本業の収入、独身時代に買ったマンションが生み出す収入でしっかり稼いでいます。生活費全般は自分、住まいのローンと公共料金は旦那様、子どもの教育費は共通の貯金から折半と決めているそうです。時代は変わったのですから、都合良く経済面だけお父さんにおまかせの「昭和のお母さん」を持ち込んではダメなんですね。

 

 

■年収400万円で2000万貯金した女子がモテる理由

 

年収400万台なのに2000万貯金していた38歳コツコツ女子の婚活成功例もあります。初任給20万円くらいのころから、まじめに無駄遣いせずに貯めてきた彼女。30歳を過ぎたくらいで一度婚活をしますがうまくいかず、「あぁ、自分はもう結婚できないかも……」と悟り、一生一人で暮らせるよう、計画的に貯金し始めます。一度覚悟しているので、男性の年収に頼ろうとはしないわけですよね。それで、「40歳になる前に……」と私のところでリベンジ婚活をしたら、最終的にマンションを3棟持っている45歳男性と結婚が決まったんです。理由を聞いてみたら、「婚活女性はお金目当ての人ばかりとウンザリしていたが、彼女の堅実なところがいい!」と。

 

お金目当てでなくても、金遣いの荒い女性は嫌がられます。“金持ち貧乏”というやつで、自分や周囲の生活水準も、毎月の収入も高いと、あるだけ使っちゃう人って男女ともに少なくありません。たとえば、自身の年収が1500~2000万円ほどある30代の女医さんでも、貯金が200~300万円しかないなんてザラです。大きな仕事が終わったり、イヤなことがあったりすると、シャネルに飛び込んで100万くらいバーンと使っちゃったりね⁉ 自分が稼いでいるんだからいいじゃない――。そんな気持ちも分かりますが、男性は「金遣いが荒すぎて、お部屋に行ってドン引きした。以上!」と見ます。

 

もちろん男性も、「年収1000~2000万円でフェラーリ持ってます」なんていうタイプは、ほとんど貯金がなかったりします。また、起業家など個人事業主の場合、現金はビジネスの資本だから私生活は質素だったりすることも。結局、年収だけでなく、何にお金を使いたいか、という価値観の一致が最も大事なのではないでしょうか。

 

結婚を考えるとき、人生のパートナーをシビアに選ぶのはとても重要です。夫婦は人生を共にサバイブするパートナーですから、「ある条件」のもとで相手探しをしたら、同時に、あなたは相手の何かをサポートすることになります。「一攫千金の玉の輿」を狙うのもいいですが、「人生の荒波を一緒に生き抜ける人」を探せたら、心強いですよね。それは男性も女性も、同じ考えではないでしょうか? その想像力がなかったら、あなた自身も「仕事がデキる」とは言えないかもしれませんよ。

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植草 美幸

ファッション発信基地・青山で 1995年に、アパレル業界に特化した人材派遣会社株式会社エムエスピーを創業。その後2009年にその人材派遣業で培ったマッチング能力・人材発掘能力を生かし結婚相談所マリーミーを設立...

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