親の「意識」が変わると、子どもの不調が改善するのはなぜか?

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清水なほみ

親の「意識」が変わると、子どもの不調が改善するのはなぜか?

クリニックには、10代半ばの方が月経痛や月経不順のご相談にいらっしゃることもあります。そのご年齢だと、たいていは当たり前のようにお母様が一緒に診察についてこられることが多いのですが、「どのようについてこられるか」と「問診時の受け答え」でだいたい娘さんの不調の原因が見えてきます。

 

婦人科系の不調やメンタルの不調は、多くの場合、母&娘関係に何らかの解決点が隠れていることが多いのです。診察室についてこられるお母様の特徴として共通しているのが、「本人の許可を得ずに当然のように一緒に入る」「こちらの質問に本人ではなく母親ばかりが答える」「『この子は小さい頃から○○なんです』といった信じ込みが多い」という点です。

 

診察時にあまりにもお母様がしゃしゃり出てご本人の口からお話しが聞けない場合は、「ご本人から伺いますのでお母様は黙っていてください」とお伝えすることもあります。多くの場合、そういっても途中から割り込んで来られるのですが……。この時点で、娘さんの不調にお母様の意識が影響していることは明白です。

 

 

先日、「この子は西洋医学の薬が効かないんです」「昔から虚弱体質なんで」「アトピーもあって色んな代替医療を試したけれどよくならないんです」という、実に多くの信じ込みを娘さんに刷り込んでいらっしゃるお母様が娘さんと一緒に受診されました。検査のために娘さんと2人きりになった時に「自分のことを虚弱体質だと思う?」と聞いたら「全然そんなことないんです」とのこと……。「お母さんの『呪文』は聞かないようにしようか」とアドバイスしたのですが、「次の診察からは1人でお部屋に入れる?」と伺ったらものすごく安どの表情を浮かべていらっしゃいました。

 

婦人科疾患に限らず、子どもの不調の多くは親の意識が反映されていることがしばしばあります。親子関係を改善するというよりは、「まず親が変わる」ことによって子どもの不調が改善していくケースが少なくありません。親の意識が変われば、「子どもが病気でい続ける理由」がなくなるからです。

 

中学生くらいになれば、子どもさん本人に親からの影響について理解してもらって、その「呪縛」から自力で抜け出していただくということも可能ですから、一概に「親が先」とは言えませんが、お子さんのことで悩んでいる方は「まず自分から」という意識を持つと流れが変わるかもしれません。

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清水なほみ

女性医療ネットワーク発起人・NPO法人ティーンズサポート理事長。日本産婦人科学会専門医で、現在はポートサイド女性総合クリニック・ビバリータ院長。女性医療の先駆者の下、最先端の性差医療を学び、「全ての女性...

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