ジャニーズとネット、今後の“距離感”は? 「スマホと格闘する老母を応援する気持ち」で見守りたい

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木村拓哉さんがドラマ「BG~身辺警護人~」公式LINEを通じて、度々オフショットや舞台裏の様子を投稿し、ファンを喜ばせている。リプすると、「もにゅ」(笑)など、“木村さん”から返信もある。彼は、これまでもジャニーズウェブ(有料の公式携帯サイト)で親しみあるメッセージを発信してくれていたが、さらにもう一歩身近になったようで、ほんわりと嬉しい。


この木村さんの例をはじめ、昨年12月には岡田准一さんが初めてLINE LIVEに登場するなど、ジャニーズとネットの距離は徐々に縮まりつつあるようだ。これはやはり、昨年11月、“新しい地図”の3人(香取慎吾さん、草彅剛さん、稲垣吾郎さん)がぶちかました「72時間ホンネテレビ」のインパクトが相当強かったせいもあるだろう。

 

例えるなら、本当はずっとガラケーを使っていたいのに、スマホに押されてモジモジしていたお母さんが、「もう! とっととスマホにしなよ! そんなんじゃ、また出し抜かれるよ!?」と、娘に叱り飛ばされてしぶしぶ機種変更した……みたいな状況だろうか。
 

が、そもそも、なぜジャニーズはそこまでネットを警戒するのか? 根底には、同事務所の「タレントの肖像権をとても大切にするスタンス」と、「“紙”(雑誌などの有料媒体)へのあくなきリスペクト」があるように思う。

 

タレントの肖像は“商品”であり、「本やポスターなどを買っていただき、対価をお支払いいただいた上で眺め、楽しんでいただくもの」なのだ。商品としての写真を撮るためには、カメラマン、ヘアメイク、スタイリスト、現場を調整するスタッフの人件費やスタジオ代など、多くの人の手や諸々の経費がかかり、タレントひとりがポン!と現れてできるものではない。

 

それをネット上で“タダ見”したり、軽くコピーされては、自社やタレントの不利益につながる。だから頑なにネット露出を固辞してきたのではないか。このスタンスは正しいし、慎重になるのも頷ける。だが、いまやネット活用の利点は、タダ見されることのリスクを完全に超えてしまった。多くのユーザーはタダで好きなもの、気になるものを差し出されることに慣れてしまったし、この層をまるっと無視するには、あまりにも損失がデカイ。それが身にしみたからこそ、“お母さん”だって必死にスマホに向き合い出したのだ。

 

ジャニーズのネットへの歩み寄りのひとつに、公式サイトでのスペシャルフォトの掲載が挙げられる(FC会員向けサービス)。アップされている写真は、ジャニーズショップ(公式グッズショップ)で販売されているものに内容が近しい。また、「ジャニーズジュニア情報局」(ジュニアのファンクラブ)は、現在ネットのみで運営されており、タレントの写真や動画も掲載している。ちなみに、情報局ではオンライン会員証を採用し、カード式の会員証や紙の会報の発行はない。昨今、ECサイトではジャニーズのCDジャケットが掲載されるようになってきたし、もう少ししたら“本人不在の雑誌表紙”(※)だって改善されるかもしれない。

 

お母さんも、がんばっている。でも、無理に追い立てたら、辛くなっていじけてしまうかもしれない。
 

今後、ジャニーズはどんな歩幅でネットと歩んでいくのか。愛すべき老親に向けるまなざしで、ゆっくりと、見守っていきたい。

 

※ECサイト等に表示される書影でジャニーズのタレントが写ったものは、タレントの写真部分がシルエットで表示される。

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ジャニヲタ・エバンジェリスト

みきーる

ジャニヲタ・エバンジェリスト、女子マインド学研究家。出版社勤務を経て、ライター&編集者として2000年に独立。女心を知って楽しく生きるためのライフハック“女子マインド学”を提唱。ふだんはファッシ...

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