そのチョコレート、受け取る前に考えて。バレンタインを恐怖イベントに変える「好意の返報性」

人間関係

 

「早く来ないかな!」と待ちわびている人も、「なくなればいのに!」と呪いの言葉をつぶやいている人も、誰もが気にするバレンタイン。なぜ男たちはバレンタインに一喜一憂してしまうのか。そのあたりのことを、考察してみた。

 

 

■好意を好意で返したくなるのは人間の性…

 

うっかりすっかり一大イベントとして日本に根付いたバレンタイン。やれ「チョコレート会社の陰謀だ」とか「デパートのお金稼ぎだ」などと叩く輩が毎年現れるが、菓子メーカーのモロゾフが1936年に「あなたのバレンタインにチョコを贈りましょう」というキャッチコピーで広告を展開したことが日本における起源なら、すでに歴史は80年以上。陰謀だろうがなんだろうが、立派な「日本文化」だと言えるだろう。

 

さて、そんなバレンタインだが、チョコレートなりプレゼントなりを「期待していない」男性も多いだろう。しかしその反面、たとえ義理でも、たとえひとつ10円のチョコでも、もらえたら「それなりにうれしい」と感じるのもまた真実だろう。

 

ちなみに、「好意の返報性」という心理学用語がある。これは、相手に何かしらの好意を受けた場合、「お返しをしなければ!」と考える心理だ。好意を好意で返したくなるのは“人として当たり前”なので、「好意の返報性」は恋愛だけでなくビジネスシーンでも機能する。人間という生き物は老若男女を問わず、他人の「好意」に弱い生き物なのだ。

 

 

■「気になる」が「好き」に変わるメカニズム

 

この「好意の返報性」をテコに巨大化したイベントこそ、バレンタインだったりもする。たとえば、義理チョコ。たかが数百円程度のお安い義理チョコにわざわざ「3倍返し」を考えてしまうのは、男性の悲しいサガであると同時に、返報性に従った結果とも言える。しかしてこれが、義理でもお安いチョコでもなく、「本命感漂うプレゼント」であったなら……相手のことが気にならない理由はどこにも無い。

 

とりわけ男性は、「女性からのわかりやすい好意」に弱い。「俺のことを意識してくれている」「俺のことを考えてくれている」「俺のためだけにチョコを買ってきてくれた」――こうした“特別感”だったり“優越感”だったりが、男のプライドを絶妙に刺激するからだ。つまり男性心理として、「好意」の塊であるプレゼントを渡されたら、相手のことが気になるのが当たり前だし、その「気になる」がいつしか「好き」に変わるかもしれないのだ。

 

もしこの記事を読んでいるのが女性で、チョコをあげようか迷うほど気になる男性がいるのなら、たとえその相手に彼女がいようが妻がいようが、プレゼントを贈っておくべきであると助言したい。

 

逆に、あなたが彼女や妻の立場なら、彼や夫への好意を余すことなくチョコやプレゼントで表現するのがおすすめだ。長い付き合いだから……と手を抜くと、その男性を狙う女性に付け入るスキを与えてしまう可能性もあるからだ。

 

 

■「好意の返報性」の大きな落とし穴

 

もし男性ならば……もらったプレゼントに浮かれる前に、そのプレゼントを受け取っても“問題ない”かどうかを自問自答し、受け取るかどうか熟考すべきだ。というのも「好意の返報性」には大きな落とし穴があるわけで、たとえ一方的な好意でも対応しなければ「私は好意を示したのに、愛情が返ってこない!裏切られた!ひどい!」と逆恨みされる可能性を秘めているのだから。

 

もし大切にしたい妻や彼女がいるのなら、本命らしきチョコやプレゼントは「受け取らない」の一択。毅然とした態度でバレンタインを乗り切れば……男としての株が上がる日も近いのである。

 

つくづく、バレンタインとはなんと罪深いイベントだろう……。男女ともに、自分自身へのご褒美チョコを買うくらいが、BESTな楽しみ方なのかもしれない。

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恋愛コラムニスト

わぐりめぐみ

1970年東京都生まれ B型。相模女子大学にて国文学を学び、出版業界へ。雑誌、WEB、ドラマCD、ゲームシナリオ制作など、節操なく様々な媒体を手掛けるフリーランスライター。男女の本質的な違いに着目した、独自の恋...

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