緊張時のおまじない「落ち着け」は禁句!? 上がり症を乗り越える心理テクとは?

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例えば、今日、初対面の人と会うことになっているとする。その目的は面接や商談、もしやお見合いなんてことも? おそらく、どのシチュエーションでも多くの人のアタマには“緊張”の文字が浮かぶだろう。気持ちはドキドキ? それともワクワク? さて、どちらのタイプか。

 

『人前で緊張しない人はウラで「ズルいこと」やっていた』(内藤誼人/大和書房)は、心理学者の著者が社会心理学の見識をベースとして「緊張しい」の克服法を段階別に解説する1冊。本書のテクニックを取り入れることで緊張や不安をかなり減らすことができそうだ。

 

本書によれば、生理現象上「緊張する」ドキドキと「興奮する」ワクワクは、同じ反応が体内で起こっているとのこと。そこで著者はこう提案している。

 

 

「緊張してきたな」と感じたときには、「ワクワクしてきたな」と自分に言い聞かせるようにすればいい。緊張というネガティブな感情ではなく、興奮というポジティブな感情に置き換えてしまえばいいのである。

そして「緊張しい」の人と、堂々として見える人の違いについても次のように説く。

 

 

世の中には、図太い神経の持ち主のように見える人がいるが、そういう人たちが身体的に感じていることと、ごく平凡な人が感じている生理反応に違いはない。ただ、その現象に与える意味合いだけが違う。(略)意味づけのほうはいくらでも変えられる。本人が、「これはワクワクしているんだ」と思い込めば、ポジティブな力が心に湧いてくるのである。

緊張すること自体からは逃れることはできないが、大切なのは気持ちの“意味づけ”なのだ。今後、緊張する場面に遭遇しても、緊張しているのは皆同じと気付けば、心持ちが変わってくるのではないだろうか。最初は「“緊張”していない“演技”をすればいい」と著者もアドバイスする。意識して「ワクワク」の感情が板につけばしめたもの。

 

ちなみに緊張したときに、つい唱えがちな「落ち着け」というワードは、著者に言わせると「絶対に禁句」だそう。本書に引用されている実験結果でも「逆効果」であることが証明されている。

 

このように緊張する心の仕組みや、振舞い方を各項目のケーススタディーやエビデンスを通し、すぐ実践できるテクニックで、緊張=自己を奮い立たせる「力」になるところまで導いてくれる。

 

本稿冒頭のような初対面のシーンに役立ちそうなテクニックをひとつ抜粋しよう。本書のSTEP.1-4「人付き合いは“薄っぺら”で当然だ」より。

 

 

人付き合いで緊張しないためのコツは、あまり高い期待を持たないことである。(略)とにかくお知り合いになれるだけで十分、と期待のハードルを下げておけば、人に会うときにもそんなに緊張しない。

この項目にも“大学生のクラスメートとの付き合い方の深さと幸福感について”のエビデンスがあり、64%もの人が、「うわべ」の付き合いと考えていることが判明。ほぼ成人であることから当然といえばそうかもしれないが、続きがある。この結果の分析によれば、付き合い方の深度とは関係なく薄っぺらだろうが、たくさんの人と付き合っていた人のほうが、より幸せを感じられているということもわかったそうだ。

 

だから、人への「期待値」はあらかじめ下げておき、自分の感情がどうかではなく、名刺交換できた、時間を共有できたというようなポジティブな事実に着目して、満足することを覚えたほうがよさそうだ。別の項目でも、著者は緊張時において感情をなくすことでストレスフリーにする方法も紹介している。

 

本書は多くの事例を挙げ、さまざまなテクニックを紹介しているので、緊張を減らすためになんとなくやっていたことが確信できたり、また新たな視点も学べたりと、緊張に対処する自信に繋がるのではないか。まもなく、新年度だ。「緊張しい」のときに覚えておいて損はない。

 

緊張をほぐして自らの力に変えるため、時にはズルいテクニックに乗ってみては?

 

文=小林みさえ

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