ジャニーズアイドルが演じる「童貞」って…? スタッフが明かす『卒業バカメンタリー』の裏側

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左・橋本和明さん 中・じろうさん 右・中尾浩之さん

ドラマ『卒業バカメンタリー』(日本テレビ)はお笑いコンビ「シソンヌ」のじろうさん(39)が、初のオリジナル脚本を手がけた作品。偏差値70越えのエリート大学生4人が卒業までに理想の女性と巡り会うべく、奮闘&迷走する姿を描いた。今回はじろうさんと、企画・演出を担当する橋本和明さん、それに監督の中尾浩之さんに、怪演で視聴者を魅了する主人公4人の“スゴさ”について、ちょっぴり語っていただいた。

 

~『卒業バカメンタリー』連動企画~
脚本・じろう 企画演出・橋本和明 監督・中尾浩之 スペシャルインタビュー

 

■ジャニーズアイドルと「童貞」の化学反応

 

 

よくよく考えてみてほしい。「童貞」を等身大的に演じている二人は、そこから“もっとも別の世界”にいるはずのジャニーズアイドルなのだ! 努力型に天才型…と、好対照な演技力が光るジャニーズWESTの二人だが……

 

橋本:たしかに(主演を務めるジャニーズWESTの二人にとっては)一番ほど遠いジャンルであるというか、これは失礼な言い方なんですが、たぶん、じろうさんが送ってきた青春時代に、むしろ近いのでは(笑)?

 

じろう:ははははは。

 

橋本:シソンヌさんのライブを観に行ったとき、いい意味で“童貞臭”がしたんですよね。今風に表現すると「こじらせ」? 一所懸命生きているんだけど、どこか空回りしちゃっている人たちの妙がじろうさんのライブにはにじみ出ていて、それがすごく響いた。
そして、じろうさんが書く「童貞」っていうのが絶対に面白いんじゃないか……と。さらに、その真逆の歓声を浴びているジャニーズの二人が「童貞」を演じたら、どうなるんだろう? という純粋な好奇心が(ドラマを作った)きっかけです。

 

 

■会うたびにダサくなった藤井流星

 

 

──ジャニーズWESTのお二人とはじめて対面したときの印象は?

 

じろう:ガク役の藤井(流星)クンは、最初ホントにキラキラしていてびっくりした。もちろん映像では知っていたんですけど、目の当たりにしたら「こんなに華がある人がいるんだ……」って。クラスには絶対いない、圧倒的な存在感を持つタイプだった。

 

中尾:正直、最初は「こんな子が童貞をできるのか?」って不安はありました(笑)

 

橋本:ただ、藤井クンの努力が半端じゃなかった! たとえば、自分でダサくてイケてなさそうな洋服を買いに行って、それを稽古からプライベートまで着用して。何度か稽古を重ねるごとに一番変わっていったのは彼。すっかりオーラも消して、会うたびにダサくなってくる(笑)。あれ? あんなにキラキラしてたのに……って。それでもカッコいいんですけどね。

 

じろう:自分のなかでファッションや猫背気味の姿勢とかを模索しながら、懸命に役作りに取り組んでいるのがひしひしと伝わってくるんですよ。それがすごくうれしかった。

 

中尾:今回のドラマはドキュメンタリータッチなので、素の部分を出して演技をしなければならないわけです。それが計算なのかどうかは僕らにはわからないのですが、マオ役の濵田(崇裕)クンの場合は「それが本当の素」である風に見える。一種の天才なのかもしれません。対する藤井クンは、努力を積み重ねてその細部を悩みながら構築していくタイプ。

 

 

■全然台詞を覚えていない吉田靖直

 

 

──(4人組の)他のお二人についてもお聞かせください。

 

橋本:コウキ(前田航基)は、「上手い」っていうか、芸達者。その安定感に救われるシーンもいくつかあった。あの男子校的なテンションはコウキがメインでつくっている。ハイタッチ一つ取ってもすごくナチュラルで……。そういうお調子者って、学校でも必ず一人はいるじゃないですか。
ジュン役の吉田(靖直)クンにかぎっては、「おおよそ、テレビに出ている人間の緊張感じゃない」っていうか……。どんな人でも映像に撮られてテレビに残るってことになったら、頑張りすぎたり、肩に力が入ったりするものなんですけど、「コレ、台詞聞こえないのでは……」って小声でぼそぼそ延々とつぶやいている。あと、全然台詞を覚えていない。こたつや机の陰に台本を隠して、本番前にパッとチェックして……もはや大御所の仕事ですよ。初ドラマでそれやっちゃダメだろ(笑)!

 

じろう:ドキュメンタリーっぽく撮っていて、徐々にドラマっぽくなってきたとき、吉田クンの顔がフッと画面に映ったり、一言しゃべったりしただけで、またドキュメンタリーに戻っちゃう。リアルになるんですよ。

 

中尾:いずれにせよ、チームワーク的には完璧なバランスだと思います。

 

 

■本気で応援したくなる「童貞」を描きたかった

 

(C)NTV/J Storm

──このドラマの何を、どの層にお伝えしたいとお考えでしょう?

 

じろう:どうヒネってもジャニーズWESTの女性ファンの皆さんは必ず観てくださるはず。しかし、たとえば僕がオンエアで爆笑したシーンなんかは、男子だとどう感じるか……個人的には、それが知りたい。たぶん、「わかるわかる!」って相当笑ってもらえるんじゃないかな?

 

中尾:ストーリー自体がシンプルだったり、いい意味で物語がなかったりする回もありますが、そこが4人のかもし出す空気感でシンパシーを感じられるところ。実際、(編集中に)プレビューを観ているときより、家でソファーに寝転がりながら視聴者として(オンエアを)観ているときのほうが全然面白い。男子4人がわちゃわちゃしている“雰囲気”をず〜っと楽しんでもらいたい。

 

橋本:「童貞」を描いたドラマって、これまでもたくさんあったんでしょうけど、どれもステレオタイプだったりしますよね? 単にダメなヤツで、女子もバカにする……的な。そういうのにだけはしたくなかった。彼らを本気で応援したくなって、すごく好きになってもらって、「幸せになれよ!」と心底エールを送れるようなドラマがつくりたかった。
結局、この4人を観ていると「コレはコレで(童貞でも)幸せなんだな」と思えちゃう。そんなほのぼの感が、逆に今の時代と合っているような気もします。

 


日本テレビ『卒業バカメンタリー』

毎週月曜深夜 24:59~25:29
★Huluにて配信中
<出演>
藤井流星(ジャニーズWEST)
濵田崇裕(ジャニーズWEST)
前田航基
吉田靖直
新井浩文 ほか
<スタッフ>
脚本:じろう(シソンヌ)
音楽:上水樽力
企画・演出:橋本和明
監督:中尾浩之(P.I.C.S)
チーフプロデューサー:福士睦
プロデューサー:大倉寛子 長松谷太郎(ジェイ・ストーム) 平賀大介(P.I.C.S.)
制作プロダクション:P.I.C.S.
製作著作:日本テレビ/ジェイ・ストーム

HP:http://www.ntv.co.jp/bakamen/

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ネットニュースパトローラー

山田ゴメス

1962年大阪府生まれ B型。 ネットニュースパトローラー(※citrus限定肩書き。たまにスポーツ新聞や週刊誌も。略して「NNP」)。 関西大学経済学部卒業後、大手画材屋勤務を経てフリーランスに。エロからファッショ...

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