勝間和代が“ロジカル”にぶった斬る。男の生活には「余裕」がない!

ライフスタイル

 

今、女性の間で『深夜のダメ恋図鑑』(小学館)というマンガが大人気だ。20代女性3人がダメ男に振り回されながらも強く生きる物語だが、その中にこんなセリフがある。

 

「あたしは仕事に家事にオマエの世話で疲れてるけど、(オマエは)仕事だけしてそんなに疲れてるの? 大丈夫? 病気? 仕事だけしかしてない人間が、いったい何をしてそんなに疲れるの? まさか息?」

 

仕事の能力と家事の能力は比例しない、と男性は考えがち。しかし、世の女性は男性同様に働きながら子どもを生み育て、自分はもとより夫や子どもの家事までこなしている。それなのになぜ、男性は仕事しかできないのか。どうすれば余裕を持って家事をこなせるのか。ロジカル家事で人気の経済評論家・勝間和代さんにうかがった。

 

~『勝間式 超ロジカル家事』×citrus~
勝間和代 スペシャルインタビュー(後編)

 

■余裕がないとIQが下がる

 

──前編に引き続き、よろしくお願いします。今回は、なぜ男性は仕事にかまけて家事をしないのか。女性にできることがなぜ男性にできないのか、そのあたりをブッタ斬っていただきたいと思っています。

 

勝間:心に余裕がないからだと思いますよ。というより、余裕を持つのが「いけない」と思い込んでいるフシがある。車のハンドルやアクセルに“遊び”があるのと同じように、生活にも余裕が必要ですよね。
余裕がないとIQが10~20下がってバカになる。これは科学的にも証明されています。私は「余裕率」という言葉を使いますが、仕事も家事も時間も、余裕率1~3割を保つのが大事です。ちなみに、余裕率1割を切るとヤバいですし、ゼロなら破綻しています。

 

──手厳しい意見をありがとうございます。では、どうすれば余裕を持って家事をこなせるのでしょうか?

 

勝間:男女関係なく人間は基本的に怠惰で、能力が低い。汎用性は高いけれど、専門性は低いんです。でも、夜寝る前には何のためらいもなく歯を磨くし、顔も洗うし、お風呂にも入りますよね。家事もそんな生活習慣の一部に組み込んでしまえばいいんです。
たとえば掃除。「掃除の日」を決めるのではなく、いつもするんです。私はルンバを使っていますが、家の掃除をルンバに任せる分、毎日ルンバを数分掃除します。髪やほこりが絡みついて「掃除が面倒くさい」と思うまで放置してはいけません。恋愛も同じですが、面倒くさいことは早め早めに済ませましょう。

 

──習慣化するのは大事ですよね。

 

勝間:「掃除をしなくていい環境づくり」も大切です。エアコンや換気扇は自浄機能の付いているものを買う。100均やコンビニで手に入るものは潔く捨てる。家具はなるべく置かない。
あと、収納という概念は一旦忘れてください。収納は「一時的なゴミ箱」。「捨てるのが惜しい」と思うモノは身の丈に合ってないので、買ってはいけません。
環境づくりを突き詰めると、わずかなことも「面倒くさい」と感じるようになります。私、ゴミ袋を閉じるのも、ゴミ箱からゴミを移すのも、ゴミ箱にフタをするのも面倒くさいんです。

 

 

■女性にとって結婚は「取引」

 

 

──自分がラクになれる仕組みをまず作るべき、ということですね。副業やサードプレイスが今人気ですし、「サボりながら幸せになる発想」は必要かもしれません。どうすればラクして生きられるだろう、と。

 

勝間:仕事のデキる人は、自分のやりやすいように作業を組み立てますよね。結果の出ない仕事、売り上げにつながらない仕事はどんどん切るでしょう。家事も同じですよ。
収集癖と長時間労働は根の部分でつながっています。やめられない、捨てられない、優先順位をつけられない。今、イクメンやイクボスが人気なのは、物事に優先順位をつけられるからなんですね。家事も得意な人と苦手な人の差は、優先順位をつけられるかどうか。これはプロジェクトマネジャーと同じです。男は仕事さえできればいい、なんて昭和的な感覚を引きずると、変な女性に捕まっちゃいますよ。

 

──変な女性……!?

 

勝間:結婚は女性にとって「取引」なんです。「黙って俺についてこい」を受け入れる代わりに、男性の経済力に全面依存したり、浮気させないよう男性を束縛したりする。
だから、仕事も家事も余裕を残しながらこなせる男性には、「俺様系」に引っかからないまともな女性が近づいてきます。知り合いの経営者は最近、みんな「マメで気の利く男性が良い」と言ってますよ。

 

──面倒見のいい女性について、男性は「俺のことを好きだから尽くしてくれている」と思い込みがちです。

 

勝間:頭悪いなぁ……。「俺の給料が好きだから」の間違いですよ(笑)。そういう男性、子どもが生まれると悲惨ですよね。奥さんの愛情がすべて子どもに注がれるので。

 

 

■35歳独男に必要な貯金額は……

 

──先ほど給料の話も出ましたが、近頃は結婚資金も貯められない男性が多いそうです。30代で30万円しか貯金がない、とか。勝間さん的に、35歳独身男性であれば、ズバリいくら貯金が必要だと思いますか?

 

勝間:う~ん、35歳か……。300~400万円は貯めているべきでしょうね。結婚資金かどうかにかかわらず、この貯金は会社の倒産とか転職活動とか、さまざまなリスクへの保険みたいなもの。
次の仕事が見つかるまで半年かかる状況で貯金数十万円じゃ、借金するか親に泣きつくかかしかありませんからね。

 

──ぐうの音も出ません……(汗)。ちなみに、お金を貯めるために何をすればいいでしょうか?

 

勝間:給料の手取りから1~2割を天引きし、定期預金や金融商品に充てましょう。この1割~2割は、はじめから無いものと思わないと。人間、普通預金にあったら絶対使っちゃうんです。定期預金でもまだ使う。だから、証券会社に持って行く。証券会社の口座なら下ろすのに一週間かかるので、使いたいと思っても「ま、いっか」となる。
そうした環境を作るためにも、手取りの8割で暮らすようにしましょう。住宅ローンや家賃は手取りの2割に抑える。抑えられていない人は「駅近」「新築」とか好条件の物件に住んでいませんか。駅から遠くて古い物件に住めば可能ですよ。
あと、財布に1万円札を入れないようにするのもテクニックです。そうすれば、一度に2~3000円使わなくなりますしね。

 

──確かに、万札を入れちゃっているから使うんですよね……。

 

勝間:これも、お金を使わないための環境づくりです。お金が貯まらないのを性格や感情のせいにするのではなく、欲望を抑える仕組みを作ればいいんですよ。男性はプラモデルを作るのは好きでしょう。それと一緒ですよ。

 

──ありがとうございました!!


【PROFILE】
勝間和代
1968年東京都生まれ、早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒。経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。株式会社「監査と分析」取締役。国土交通省社会資本整備審議会委員として活躍中。著書「勝間式 超ロジカル家事」にて、手を抜きながら楽しめる家事を提案。ロジカルでストレスフリーなロジカル家事に、多くの女性が賛同している。


『勝間式 超ロジカル家事』

『勝間式 超ロジカル家事』(アチーブメント出版)

発売日/2017年3月25日
定価/本体1296円(税込)
版型/四六判 268P ソフトカバー
発売元/アチーブメント出版

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恋愛コラムニスト

わぐりめぐみ

1970年東京都生まれ B型。相模女子大学にて国文学を学び、出版業界へ。雑誌、WEB、ドラマCD、ゲームシナリオ制作など、節操なく様々な媒体を手掛けるフリーランスライター。男女の本質的な違いに着目した、独自の恋...

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