小学生だけの外食はアリかナシか? 子どもの「自立」を重視する海外から見ると…

ライフスタイル

 

明らかに小学生と思われる子供同士の外食をどう思いますか? 「まだ早いでしょ」と思う方がほとんどだと思いますが、実際に、ショッピングモールのフードコートやファストフード店などでは、子供同士で飲食しているケースも見られるようです。子供の自立につながるのか、海外でも同様なのか、心理学的に見てどうなのかなど、小学生の外食にフォーカスし、私見を述べたいと思います。
 

 

■子供同士の外食、OKかNGか

 

つい先日、近所の某カフェチェーン店でお茶をしていたところ、隣に女の子が2人やってきました。見た目は中1くらい。それぞれが飲み物とケーキをオーダーしていたのですが、その姿を見て、何か違和感……。

 

そんな矢先、「小学生だけの外食はOKかNGか」がネット上で話題になっているということを耳にし、さらに驚いたのでした。それによると、多くの親御さんは小学生が外食するのはまだ早いと考えているようですが、マナーを守れればいいとするご家庭もあるのだとか。でも、金銭的なことも含め、小学生同士で外食をして、何かいい影響はあるのでしょうか?

 

 

■海外では子供ひとりで外出できない?

 

私は現在、オランダに住んでいますが、ヨーロッパでは、一般的に10歳前後までは、子供だけで外出することは許されていないので、学校の行き来でさえも親同伴です。そのため、通りを歩いていても、小学生が友達同士でフラフラしている光景を見ることはまずありません。横には、大人がいます。

 

親の負担は当然ながら増えますが、治安面や交通量などを考えての安全策として、「当たり前」のこととして受け入れられています。それもあり、冒頭のお茶する中学生がものすごく珍しく映ったのです。

 

中学生になれば、年齢的にはOKなのですが、実際に友達とお店でお茶する子なんて見たことがありません。倹約家としても知られるオランダ人は、子供にもそうであることを教育します。ですので、中学生であっても、公園の芝生や広場のベンチで自前のおやつと飲み物で済ませるのが普通で、子供同士で外食なんて「とんでもない!」話なのです。

 

 

■「子供だけで行動」=「自立」とは言えない

 

一般的に、海外の子育てというのは、子供の自立心の育みに関しては非常に積極的です。しかし、前述のとおり、子供だけで外に出すことには消極的です。自立心と一人行動は別物と考え、いずれ一人でやっていくための自立心を、家庭の中でまず先に身につけさせている印象があります。私も、この考え方に賛成です。

 

「子供の一人行動=自立の証」とする向きもありますが、子供に求められる「自立」というのは、自分の事が自分でできるようになることです。

 

  • 親に言われなくても、宿題をする
  • 翌日のランドセルの準備をする
  • 汚れた衣類は洗濯に出す
  • 出したものは片づける

 

このようなことこそ自立行動であり、それらを親にあれこれ言われる前に、

「いつやるべきか」

「今やった方がよさそうだ」

「よしこの順序でやってしまおう」

と自ら判断する力こそ、子供に求められる自立心です。

 

 

■自己管理できてはじめて、外食が社会学習に

 

これを踏まえると、小学生がまずやるべきことは、自ずと見えてきます。身の回りの自己管理をできるようになって、他者に迷惑をかけないようになってはじめて、子供同士の外食は「社会学習」になりうるのではないでしょうか? 自己管理や自己抑制ができないうちにOKを出してしまうと、お金のトラブルやお店とのトラブルなどにつながりやすいですし、その子のためにもなりません。

 

親が仮に、「マナーを守れるのならOK」という条件を出しても、子供たちが集まれば、やはりはしゃぎたくなってしまうものです。口頭で約束するのではなく、実際にしっかりと管理や抑制ができるようになったことを見届けてから「OK」を出さないと、後で悔やむことになりかねません。

 

子供の心理発達を見ても、少なくとも小学生のうちは、子供同士で集まる場所は、親の管理が届く範囲にするのが望ましいと言えます。

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オランダ心理学会 認定心理士

佐藤めぐみ

子育て心理学が専門のAll About子育てガイド。オランダ在住。 育児相談室「ポジカフェ」主宰&育児コンサルタントとして、ママ向けのストレス管理、叱り方のノウハウをお伝えするため日々活動中。 著書: 「子...

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