上から目線や愚痴ばかり…イヤ~な人とうまく距離をとる、ベストな人間関係のつくり方

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『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』(おのころ心平/同文舘出版)

世の中にはいろんな人がいて、いい人ばかりじゃないのが現実だ。やたら上から目線の人、愚痴ばかりの人、はり合ってくる人など、一緒にいると心が荒んでいくイヤ~な人たちだっている。そういう人が職場の上司だったり、親族やご近所さんだったりすると、面倒だと思っても付き合っていかなければいけないわけで、本当につらい。しかし、表情・しぐさ・言葉遣いをほんの少し変えて、抑圧されず、孤立もしない快適でベストな人間関係をつくる方法があるという。その方法をわかりやすく解説しているのが『人間関係 境界線(バウンダリー)の上手な引き方』(おのころ心平/同文舘出版)だ。


本書の著者である、おのころ心平さんはココロとカラダをつなぐカウンセラーで、『病気は才能』(かんき出版)、『ゆるすいっち。』(主婦の友社)などを出版している。4年間で2万4000件以上のカウンセリングを行ってきた、心のスペシャリストだ。人間関係に悩む多くの人たちの話を聞いて、彼が提案してきたのが「バウンダリー」という考え方。

 

 

バウンダリー(boundary)=自分と他人との間にある境界線


バウンダリーとは心理学の用語で、自分と他人の間にある境界線のこと。「ここからここまでは自分の領域、そこから先はあなたの領域」と、自分と相手との境界をうま~く線引きして、人間関係をうまくやっていく方法だと著者は言う。誤解のないようにいっておくと、境界線を引くといっても、大きな壁をつくって相手との関係を遮断、突き放そうというわけではない。人付き合いを遮断することで自分の身を守る方法もあるが、それでは失ってしまうものもあるし、対立を生んでしまうこともある。だから、著者の提案するバウンダリーは他者を遮断するのではなく、サブリミナルな方法で相手に「ここは入っちゃいけない領域だ」と思わせて、自分の領域を穏便なかたちで守る方法なのだ。


本書ではバウンダリー上手な人になるための習慣、さりげなく境界線を引くサブリミナル・トークやしぐさ、ケース別に困った人たちに対して上手に境界線を引くための対応策をレクチャー。なかでも「長話をイライラせずに聞くコツ」は、今日からすぐ実践できる技だ。


まわりに話すのが好き、話が長い人はいないだろうか? 聞きたい話だったり、話を聞くのが好きだったりすればいいけれど、そうではない場合は長い話を一方的に聞かされるのはなかなか困る。そんなときに実践したいのが、長い話を「うんうん」と我慢して聞きづけることなく、短く終わらせることができる「あいづち落とし」という技だ。あいづちとは「はい」「なるほど」「ほうほう」などの返答のことで、相手の話をより盛り上げたり、もっと引き出したりする時に使える。このあいづちを肩すかし的に使うことで、相手の長話のリズムを狂わせることができると、著者は言うのだ。


そのやり方は簡単で、「うん……、うん……、うん……」と調子のよいリズムであいづちを打っておいて、肝心なところで「うん」と言わない。「なるほど」「そうか」「そうねえ」と好意的なあいづちを打っておいて、しばらくしたら上げ調子で「?」付きの「そう?」と言う。「同意できないな」という意図を暗に示して、話の流れを止める方法だ。あいづちでリズムを作って、乱して止める、リズムが変わる時に人間の意識が反応するのを利用する技なのだ。


人間関係で、理不尽だなと思うことはある。そんなとき、私たちは「自分が我慢すればいい」と、自分の領域に相手が踏み込むことを許したままにしがちだ。しかし、それでは自分はどんどん消耗していくだろうし、自分と相手との境界線があいまいだと心地よい関係は築けない。人との境界線をどう引くか、それが疲弊しがちな人間関係をスムーズにするためのカギになる。


文=なつめ

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