「デートが面倒」なアラフォー女性たち

人間関係

 

■ひとりでどこへでも行けるから

 

かつては、「彼とだから楽しめる」という場所があったように思う。ところが時代は流れ、女性たちには「彼とでなければ楽しめない」場所はなくなっている。テーマパークだって買い物だって、女友だちと行ったほうが楽しいし、もっといえばひとりで行ったほうがいい場合も少なくない。

 

「私は映画が好きなんですが、ひとりで行きます。人と行ったら気を遣って楽しめないから。映画を観たら、ときどき行くバーに寄って顔見知りの人に映画の話をして帰る。たまたまその映画を観ている人がいれば盛り上がれるし」

 

サチコさん(37歳)はそう言う。たまたま映画を観た人がいなければ、SNSで発信することもできるから、誰かと観に行って感想を交換しあう必要も感じないのだという。

 

「ラーメンだって焼き肉だってカラオケだってひとりで行ける時代ですもん。わざわざ彼とデートなんてする必要を感じないんですよね」

 

とはいえ、恋人の存在を否定するわけではないという。

 

「本当に気が合う人と、ともに手をとりあって歩んで行ければ理想ですけど、今までそんな男性に出会ったことないし(笑)」

 

男性に幻滅さえ感じているとサチコさんは言いきった。

 

 

■忙しいので面倒……

 

身も蓋もないのだが「忙しいから、ちゃんと約束してデートしたくない」という女性たちの声がある。

 

「平日は残業も含めて仕事三昧、週末は趣味くらい楽しみたい。丸1日、朝から約束して遠出するデートはここ何年もしたことがないです」

 

チアキさん(40歳)には2年ほどつきあっている人がいるのだが、お互いの時間が合うときに食事をしたり、月に1~2回、彼の家に行ったりする程度だという。

 

「彼との距離をもっと詰めて結婚したいという欲求がないんですよね。彼のことは好きなんだけど、わざわざデートという形をとるのが面倒。平日、約束しても急に仕事で行けなくなることも多いので、仕事が終わって連絡をとって、もし時間があれば食事だけというのもよくあります」

 

切羽詰まって彼に会いたくなるとか、長い時間一緒にいたいとか、そんな欲求もないのだという。恋であっても「ゆるくつながっている感じがいい」そう。恋愛を人生の一大事と考えていない今の女性の気持ちをよく表しているのかもしれない。

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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