「元カレ」と再会して恋に落ちる妻たち

人間関係

 

■素性がわかっているだけに安心

 

何かが合わなかった、あるいはどちらかに好きな人ができたから別れた、そんな独身時代の恋。だが自分が結婚してみれば、安定はあるけれど独身時代のあの恋もどこか懐かしい。そんなときに元カレに再会したら……。

 

「2年前に元カレと再会、今はつきあっている状態です。20年前に彼の浮気で別れたんだけど、本当に好きな人だった。今はこっちも結婚しているから彼の浮気なんて考えなくて済むし、お互いに『やっぱり本当に好きだった』『でも結婚相手ではなかったんだよね』と考えも一致。恋愛するには相性がいいんだと思います」

 

シノブさん(46歳)は2歳年上の夫と、16歳、15歳の子どもたちの目を盗んで彼と会っている。結婚してから恋愛するのは初めて。自分に不倫などできないと思っていた。

 

「する気もなかったし。ただ、元カレって素性がわかっているし、性格もわかってる。なによりあの頃が懐かしくて。それは自分の若い時への郷愁かもしれませんけど」

 

年齢を経て、彼も多少は変わった。家庭を守りながら恋愛をまっとうしようという気持ちがしっかり共有できているのだという。

 

「妻でも母でもなく、彼にとっての彼女という立場が楽しい。何も考えずに笑えるのは彼と一緒のときだけかもしれません」

 

 

■刺激が必要だから

 

家庭をもつ女性が恋愛をするとき、最低限相手に求めるのは口が堅いこと、ほどよい距離を保ってくれることなどだ。

 

「私の場合は、高校生のときから10年つきあった元カレなので、そういう点は信頼できるんですよね。もともと彼の転勤で自然消滅みたいな形だったので、彼への恨みもなかった。もう一度会いたいと思っていたとき、彼がSNSで見つけてくれたんです。やっぱり彼とは縁があったんだと思う一方で、家庭も大事にしたかったから最初は葛藤がありました」

 

マリエさん(39歳)はそう話す。お互い、相手の家庭には不介入、そしてふたりきりの秘密を守り抜こうと話している。

 

「夫のことは家庭を円満に築くには最高の人だと思って結婚しました。本当にいい人なので思惑通り。だけど私の人生には、もっと刺激が必要だなと思うようにもなった。そんなとき元カレに再会したんです」

 

人生にはタイミングというものがある。必要なときに必要な人が現れたということなのかもしれない。もちろん、いいことをしているわけではない、とマリエさん自身も言う。それでも恋は必要なのだと。他人が善悪の判断はできるものではない。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

亀山早苗のプロフィール&記事一覧
ページトップ