【マツダ CX-3 試乗】本当に罪作りなマツダである…岩貞るみこ

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昨秋、ガソリンエンジンが追加されたばかりだというのに、早くもマイナーチェンジが施された『CX-3』である。いったいどのタイミングで買えばいいのだとユーザーは迷うところだろう。本当に罪作りなマツダである。


今回のビッグマイナーではディーゼルエンジンが1.5リットルから1.8リットルになり、環境面でも乗りやすさでも貢献しているものの、私としては、アクセルを踏んだ瞬間の加速の軽いガソリンエンジンのよさが気に入っている。


今回は試乗車が4WDだったので乗り心地は重く感じるかと思いきや、それでも十分にディーゼル車よりも軽快な加速感がある。CX-3はカテゴリーとしてはSUVに入るけれど、高すぎない車高となめらかなデザインで街乗り車として選ぶ人も多いのだが、ストップ&ゴーを頻回に行う環境では、この出だしの良さはだんぜん乗りやすい。


さらに好印象なのはシートである。高減衰ウレタンを使用したシートは、体重をかけるとふんわりとお尻を全体的に包み込む。圧が分散して疲れにくいのである。さらにシートバックが背骨のSラインに合わせて張り付くため、運転中の上体がぶれずに運転しやすいのだ。もともとマツダは、ドライビングポジションを的確にとれるよう注力を注いでおり、運転席に座った瞬間から心地よく、まわりが見やすく、操作しやすく、それらが合わさって安心感へとつながるのだが、このしっとりしなやかなシートでさらにその感覚が上がっている感じである。


今回はMTに試乗できなかったものの、CX-3も販売台数の10%はMTだという。わかるなあ。これだけドラポジが的確だと、MTできゅっと走りたくなるというもの。


ところでMT苦手意識の高い人は、坂道発進とエンストがイヤというけれど、ヒルスタートアシストがあれば、クラッチをきってもバックしちゃうことなく坂道発進はあわてずにできるし、アイドリングストップ機能の効用で実はエンストもしなくなっている(一度、エンジンが止まっても、クラッチペダルを踏み込むと再始動)。


渋滞の面倒臭さまで持ち出されると困るけれど、各社、MTをラインナップからはずしてくるなか、人馬一体を声高に言うマツダの動きは頼もしい限りである。


■5つ星評価
パッケージング:★★★★
インテリア/居住性:★★★★
パワーソース:★★★
フットワーク:★★★★
オススメ度:★★★★

 


岩貞るみこ|モータージャーナリスト/作家
イタリア在住経験があり、グローバルなユーザー視点から行政に対し積極的に発言を行っている。主にコンパクトカーを中心に取材するほか、最近は ノンフィクション作家として子供たちに命の尊さを伝える活動を行っている。レスポンスでは、アラフィー女性ユーザー視点でのインプレを執筆。コラム『岩貞るみこの人道車医』を連載中。 


文=岩貞るみこ

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