私はこうして株で失敗した! 損失額500万円、衝撃の実話マンガから楽しく株を知ろう

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『マンガ 株で調子に乗って失敗しました。』(深蔵/イースト・プレス)

株に興味はあるけれど、ちょっとこわいな…。と迷う方は多いのではないだろうか。うまくいけば一攫千金、だが一寸先は闇というイメージも強い。


その株に果敢にトライして「やってはいけないこと」の限りを尽くし、みごとスッカラカンになった経験談がここにある。その名もズバリ『マンガ 株で調子に乗って失敗しました。』(深蔵/イースト・プレス)。


全編軽いタッチのマンガなので読みやすい。損切り、指値(さしね)や成行(なりゆき)などの用語も分かりやすく解説されているので、この1冊から株を身近に感じてみよう。

 


■意外とお手軽な株主デビュー


イラストレーターとして独立した著者は、収入の安定を求めて株デビューを思い立つ。まずは口座開設だが、ネット証券会社なら自宅のネットでOK、運用もスマホでOKと思いのほかお手軽なことに驚く。


初めての投資は20万円から。単元未満株というお手軽な買い方で大好きな「任天堂」株を購入するが、これがいきなり上がってデビュー戦は+1000円の大成功(売買手数料や税金を差し引くと結局赤字だが)! 「吉野家」株の牛丼チケットなど優待券も魅力だ。

 


■ジェットコースター状態の株価で大ピンチ


「僕、意外と株の才能あるかも!」と著者は手ごたえを得て、通常の買い方である単元株に移行。高騰株を当てて見事50万円をゲットするなどと欲が出て、ついに信用取引へ踏み込む…。信用取引とは、手持ち金を担保に約3倍の金額を運用できるシステムのことだ。失敗するとマイナス収支になる可能性のある「ハイリスク・ハイリターン」な運用だが、ここは勇気を出してビッグチャンスを狙ってみる。


しかし、これが大失敗して200万円の大赤字。著者の年間収入に相当する額が軽く吹っ飛んでしまった(泣)。だが懲りるばかりか著者の闘志には火が付く。追証発生(担保金不足の「結構ヤバイ状態」)からの預り金不足(証券口座の預け金がマイナスになった、さらにヤバイ状態)突入と、ハラハラの展開だが、著者の“投資ハイ”ぶりは留まるところを知らない。そしてついには銀行口座もマイナス残高に。どうする、著者!

 


■ありがとう、そしてさようなら、株


ここで負けたら借金生活まっしぐら。しかし著者は勝負に出て「ペッパーランチ株」に最後の100万円も注ぎ込んでしまうのだった…。これぞ背水の陣。頼むぞ!


しかしなんと、これがまさかの大当たりで200万円ゲット! 起死回生の一発でようやく貯金を回復できた著者は、お金の有難みを噛みしめながら、憑き物が落ちたように株を卒業するのだった。

 


■株を卒業したはずだったが…


株を売買する証券アプリをスマホから削除して落ち着いたかのように見えた日々。しかし、どんなニュースを見ても株価への影響ばかりに意識が向かう。やっぱり株はやめられない! 株の世界に舞い戻ってきた著者は「串カツ田中」の海外出店のニュースに胸躍らせて「購入」ボタンをポチリ。そしてまた株ライフは続いていくのだった…。

 


■株にはメリットもたくさん。だが――


本編だけ読むと、株投資に非常にスリリングな印象を持つだろう。しかしもちろん利点もたくさんある。


・成功すれば利益を出せる。
・信用取引をせず現物取引(保有している現金分しか買えない)にしておけば、投資額を割り込むマイナスにはならない。
・社会の動きと株価は密接な関係にあるので、自然と世の中の動きに詳しくなる。


などなど。


著者がどんどん株にハマっていく様子がとにかくリアルな本書。乱高下する株に翻弄されるが、負け越したくないばかりに「エイッ」と買いボタンを押してしまう気持ちも分かる気がする。本書を読んで著者の失敗をありがたーく活かせば、“あなたの”投資はきっと成功を収めることだろう。


文=桜倉麻子

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