私はタクシーに乗って「クルマが楽しい」と思ったことは一度もない

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私が間違っているのかもしれないけれど、完全自動運転って魅力的なのだろうか? もちろんドライバーのミスをカバーしてくれたり、渋滞や単調な高速巡航のサポートをしてくれるような機能についちゃ大歓迎である。されど昨今の完全自動運転に期待する報道は、全く理解出来ない。考えてみれば今やメディアも30歳代もクルマ嫌いが増えてきた。

 

徹底的に運転したくない、ということかもしれません。興味深いことにクルマの楽しさってのは、上手にコントロール出来ないことが基本になってる。上手に運転出来ないから、思い通りに動かせると楽しい。車庫入れは技術が必要なのであり、次は頑張ろうという気になる。もちろん難し過ぎてイヤになったらダメだけれど、適当にコントロール出来ればいいんだと考えます。

 

そいつに気づいたのはフネに乗るようになってから。フネのコントロール、極めてユルい。舵切っても、行きたい場所に持って行くのは難しい。慣れても納得のいく着岸など10回に1回もありません。だからこそ楽しいのだった。ただ難し過ぎるフネだと、乗るのが億劫になる。ここの閾値はヒトによっても変わると思う。けれど基本的なコンセプトは同じ。

 

完全自動運転のクルマはタクシーと同じである。行きたい場所を言うだけで目的地に着く。酔っ払っていても付く。眠くても付く。免許無くてもOK。だったらお金持ちは今だって自分のクルマを運転する必要など無し。されど考えて欲しい。フェラーリの助手席に座っていて楽しいの? 自分で運転するため良いクルマ買うのだった。そいつを否定するのは単なるクルマ嫌いです。

 

ということで最近完全自動運転大好き君と話をする時は、タクシーの利用をすすめてます。ちなみに私はタクシーに乗ってクルマが楽しいと思ったことは残念ながら一度も無い。

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自動車評論家

国沢光宏

1958年東京中野生まれ ベストカー編集部を卒業しフリーランスに。以後、冴えない自動車評論家稼業。ベストカー、カートップ、エンジン誌などに寄稿。ラジオやTVのコメンテーターも。WRC出場2回。2005...

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