お母さん、大丈夫ですよ。お子さんは嘘つきじゃありません。

人間関係

 

「お子さんは、嘘つきじゃない!」

きちんと、本当の気持ちから言葉が出ている。

 

かつての話……。AくんとBくんがケンカをしたことがありました。そこにCちゃんが間に入り、収めようとしてくれたのですが、どうもCちゃんは、Aくんの肩を持ったようです。結局、私が間に入ることになりました。

 

ケンカなどのトラブルを自分たちで解決しようとするのは、とても大切なことだと思います。とはいえ、この例のように、うまくいかないこともあります。そして、そのこと自体も、貴重な経験になると私は思います。が……、このあと、話が大きくなったのは、Cちゃんのお母さんが心配して、面談にいらしたからです。

 

どうやら、Cちゃんのお宅で、この出来事の話が出た際、お母さんとしては、Cちゃんの言い分が信用できなかったようです。「どこまで本当で、どこまでウソかわからない……」とおっしゃっていました。

 

お母さんのお話を伺い、翌日、Aくん、Bくん、Cちゃんの三人から、再度、話を聞いてみました。すると、Cちゃんがお母さんに話したことに、ウソの出来事はなかったのですが、Aくんの肩を持つために、ずいぶん、Bくんのことを悪く言っていたんだな、ということがわかりました。それも、子どものことだから、当たり前だと私は思いますが、お母さんとしては、我慢ならなかったようです。ウソをつかれたショックというようなことではなく、何が本当のことか、いつも分からなくて、イライラする、というようなニュアンスのことをおっしゃっていました。

 

子どもに限らず、大人も、もちろん、私もそうですが、自分なりに伝えたいことがあると、どうしても誇張表現が入ったり、あえて言わない要素があったりしがちです。事情聴取のようにはいきません。特に子どもの言葉は、わかってほしいこととセットの話です。そういう意味では、お子さんは自分に、いつも正直で、ウソなどついていないのです。

 

何かあった時は、「その言葉の奥にある伝えたいことは?」と、ちょっと考えてくださるだけで、ワンクッション置くことができます。つまり、子どもが肩の力を抜くことができます。そこで、やっとその子のホンネを言うことができ、結局、お母さんもウソをついていないか、気を揉まずにすむのだと思います。

 

ぜひ、意識してみてください。

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私立小学校校長

青木洋介

1976年生まれ、都内私立小学校校長。 2013年「むさしの学園小学校の母親を変える教室」出版。 低学年から高学年までの担任を経験する中で、子どもが安心して活躍するためには、まず、母親がイキイキしていることが大...

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