【SNSで話題】外国では通じないファッション用語。「ジャンパー」は欧米でまったく別のモノを指すってホント⁉
今週初めて知ったんですが、jumper(ジャンパー)ってアメリカ/イギリス/日本で全然指すものが違うんだね!? 今期は米英で仕事を掛け持ちしてるから、イラストの指示書に出てきて混乱した。 pic.twitter.com/fHTLlpWUVb
— Moa (@moa810) 2018年10月24日
「jumper(ジャンパー)」という言葉について、アメリカ、イギリス、日本においてそれぞれ指すものが違う!? とSNSで話題になっていますが、本当なのでしょうか?ファッションジャーナリストの宮田理江さんに真相をうかがいました。
繊研新聞社が発行している「日米英 ファッション用語イラスト事典」(2007年に購入の私物)で調べてみました。
「jumper(ジャンパー)」という言葉の意味がアメリカ、イギリス、日本でそれぞれ違うという事実に間違いはないようです。
辞典の「セーター&ジャンパー」という項目には、このように書かれています。
イギリスでは、ニット製の比較的厚手のトップをジャンパーと言う。セーターという言葉も使われるが、ジャンパーの方が一般的だ。広義にはジャンパーやセーターにはかぶるタイプのプルオーバーと、前あきのカーディガンが含まれるが、ジャンパーといえばプルオーバーを指すのが一般的だ。
アメリカではジャンパーと言うと日本のジャンパースカート。
日本のジャンパーはブルゾンジャケットのことを指す。
ちなみに、ロンドンの有名百貨店「Selfridges」で「jumper」を見てみるとこんな感じのラインアップになるようです。
そもそも国・地域によって呼び方の異なるファッションアイテムは結構、多いものです。
たとえば、vest(ベスト、アメリカ英語)はイギリスではwaistcoat、フランスではgilet(ジレ)と呼ばれます。
私が昔、海外で通じなかった言葉のひとつに「ワンピース」がありました。アメリカ英語では「ドレス」というのが一般的です。
当たり前のように日本で使っているファッション用語が実は欧米では通じないということは少なくないそう。海外で買い物をする際などはこうした和製英語に注意が必要ですね。