映画『ボヘミアン・ラプソディー』公開記念! フレディ・マーキュリーをめぐる17の仰天エピソード(前編)

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GQ JAPAN

伝説のロックバンド「クイーン」のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの伝記映画『ボヘミアン・ラプソディ』が11月9日(金)に日本で公開される。期待と興奮のカウントダウンに沸くファンに、2時間15分の映画の尺内には収まりきらないフレディのこぼれ話を前編と後編を分けて紹介しよう。

 

この記事は英国版『GQ』の「Bohemian Rhapsody: Freddie Mercury's 17 Most Ludicrous Anecdotes」を翻訳・編集したものです。

 

「70歳なんて考えただけでもウンザリだな。人の一生分はもう生きてきたし、明日死んだってぼくは別に構わないのさ」

 

フレディ・マーキュリーの人生をみごとに要約したこの言葉は、1946年に東アフリカのザンジバル島にインド系移民の子ファルーク・バルサラとして生まれ、1991年に45歳で亡くなったフレディ本人の口から出たものだ。元々はシャイだった青年がエレキギターの鳴り響くステージに躍り出るなりたちまち世界的なスターダムにのぼりつめる──。そんな成功物語を体現した彼は多面的な人格を宿した男であり、そのひとつひとつがきらびやかな異彩を放ってやまない。

 

そんなフレディの生き様を描く伝説映画『ボヘミアン・ラプソディ』がいよいよ日本で公開される。しかし映画には上映時間の制約があり、細かなエピソードは拾いきれない。そこで今回、彼の人柄が匂い立つようなトリビアの数々を取り揃えて、映画公開のプレリュードにしようと試みた。

 

 

1. 転々とした少年時代

 

彼は8歳で親元を離れてインドの寄宿学校に入学した。家族に会えるのは年に1度という寂しさの隙間を埋めたのがポップミュージックだった。1960年代半ばに家族でイギリスに移住すると、スウィンギング・ロンドンと呼ばれた若者文化の爆発的な流行のなかで美術やデザインを大学で学び、デッサンモデルのアルバイトをしながら音楽活動でのチャンスを待ちつづけた。

 

 

2. クイーンのロゴをみずからデザイン

 

メンバー4人の星座の図案とQの文字を組み合わせて、フレディはバンドのロゴをデザインした。覆いかぶさっている不死鳥は誰の星座でもないが、この位置にレイアウトするのにまさしくもってこいの図柄だ。

 

 

 

3. 壊れたマイクスタンドで歌いつづけた

 

マイクに棒がついただけのようなスタンドを振り回して歌うのがフレディの定番なのだが、これはようするに台座から外れた“棒”を振り回したということなのだ。あるショウの最中にこの棒が台座から取れてしまうハプニングがあり、彼は逆にそれが気に入ったらしく、以来、いわゆる「ボトムレス」のマイクスタンドを好んで使うようになったのだと言われている。

 

 

 

4. おかしな場所でピアノを弾くのが好きだった

 

フレディは自分のピアノの腕前にどこか不安を持ち続けていたようだが、ピアノで作曲することを習慣にしていた。しかも、たいそうおかしな場所に楽器を置いていたようだ。ベッドの頭のところには垂直の板があるものだが、その板の代わりにピアノを置いていて、夢の中で聴いたメロディをすぐ弾けるようにしていたのだとか。

 

 

5. デヴィッド・ボウイとのセッション

 

フレディは美術大学生時代に、コンサートで学校にやってきたデヴィッド・ボウイのステージ設営の手伝いをしたことがあった。それから12年後にクイーンとボウイが組むことになった曲『アンダー・プレッシャー』は、アーティストどうしの自己主張のぶつかり合いの場ともなったが、ボウイはフレディに深い敬意を抱いてもいた。

 

「シアトリカルなパフォーマーならほかにもいるけど、劇的な印象をあそこまで鮮烈に与えられるのはフレディしかいない。まさしく突きぬけた存在だったよ。それにもちろん、タイツ姿の男にぼくが見惚れてしまうということもあるしね」

 

 

 

6. セックス・ピストルズのブレイクに一役買った

 

フレディはトレードマークの前歯を愛するあまりに(そして歯科治療を恐れるあまりに)、歯医者の予約を長年怠ってきた。その怠りのツケが、パンクロックの歴史を大きく変えることにつながった。

 

1976年12月1日のTV番組『Tonight With Bill Grundy』にはクイーンが出演する予定になっていた。ところが突然の歯痛でフレディが15年ぶりに歯医者に予約を入れたことで、急遽セックス・ピストルズに代役が回ってきたのだ。そのセンセーショナルな出演が、パンクロックの歴史を変えたと言っても過言ではない。

 

 

7. 前歯へのコンプレックス

 

クイーンのリードボーカリストを強く印象づける歯をむいたような独特の微笑は、前歯の裏に4本の過剰歯が生えていることによるものだ。彼は、声質に影響することを何より恐れて、歯列矯正はあくまで拒んだ。

 

 

8. ダイアナ妃をゲイバーに連れていった

 

コメディー女優のクレオ・ロコスは回顧録のなかで、フレディにケニー・エベレット(コメディアン)とはからってダイアナ妃を変装させ、皆でゲイバーに出かけたことがあったと打ち明けた。1988年のことだ。ダイアナ妃に迷彩ジャケットと革製キャップを被らせたが、まったく気づかれる気配もなく、彼女は夜遊びを楽しめたという。

 

 

 

9. 4オクターヴと言われた声域

 

フレディの音域は4オクターヴあったと言われているし、声質もたいへん特徴的だ。

 

2016年に行われた科学的分析では、じっさいの声域がそこまで広かったという確証を得ることはできなかった。しかし、地声はバリトン(注※1)でありながらテノールの音域のいちばん高い音まですんなり届かせることができ、ビブラート(歌の中の声を揺らすテクニック)の振幅の速さはオペラ歌手の大御所ルチアーノ・パヴァロッティを上回るほどだったという。

 

※1男性の音域を表す単語であり、最高音域の男声を「テノール」、真ん中の男声を「バリトン」、もっとも低い音域を「バス」と呼ぶ。

 

同記事の後編は後日公開する。

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