人一倍“欲望”の強い女性が選んだ道は…【昏いものを抱えた人たち】

人間関係

ノンフィクションライター亀山早苗は、多くの「昏(くら)いものを抱えた人」に出会ってきた。自分では如何ともしがたい力に抗うため、世の中に折り合いをつけていくため彼らが選んだ行動とは……。

旺盛な性欲に悩むのは男性ばかりとは限らない。昏い欲望に突き動かされた女性は、ネット上の「とあるグループ」にアプローチする。

 

 

「一度に4,5人の男としたい。それが私の願望でした。知らない人でもいいんだけど、不潔な人はイヤ。生理的に受けつけない人もイヤ。そうなるとむずかしいですよね」


ユリさん(40歳)はそう言って笑った。バツイチ独身、10歳の子を育てるシングルマザーで、実母と同居している。


「セフレとか恋人がいた時期もあるけど、今は子どもと仕事が優先。だけど私が望んだときに友情と慈愛に満ちたセックスはしたいんですよ。もともと性欲は強いほうだと思うけど、それが半年ほど前、ピークに達していて、このままだと知らない男を誘い込んでホテルに行ってしまいそうな気がして自分でも怖かった」


そんな彼女が選んだのは、グループセックスだ。ネットで主宰者を見つけ、何度もメールのやりとりを交わして、ここなら大丈夫というところを見つけた。男性数人と思い切りセックスをしてみたいと自分の希望も伝えた。


「土曜日の昼間から夜にかけて、とあるホテルでできることになって。先方に不快感を与えないようきちんと美容院にも行きました」


部屋に入ると、飲み物や軽食が用意されていた。男性は20代から40代にかけて5人もいる。それだけでユリさんは下半身が潤んでいったという。


「男性たちがみんな紳士で、まずは自己紹介をしながらおしゃべり。それからふたりの男性がシャワーに連れていってくれました。全身を洗ってくれるんですよ。お姫様だっこしてベッドに。完全に夢心地でしたね」


そこから先はテンションが上がりっぱなしのパーティだった。

 

 


■満たされると人は優しくなれる?

 


5人の男性といえば手は10本。ひとりとセックスしていても、残りの手8本が体中を這い回る。


「5時間くらい、本当にイキッぱなしでした。途中で休憩をとろうと言われたけど、私はとりたくなくて。とにかくずっと誰かが入れて動いてくれていたんです。射精した人もしなかった人もいるみたいでしたが、彼らが一致団結してとにかく私を感じさせようとしてくれたのがうれしかった」


彼らは経済的にも余裕のある生活をしていて、女性を感じさせることを「使命」のように思っているらしい。根っからの女好きが集まっているとユリさんは感じた。


「最後はさすがに私もへろへろになりました。感じすぎて脳の配線がおかしくなっちゃった感じ。みんなでお茶を飲んで、私はひたすら感謝して散会となりました。私は一銭も払っていません。『もしまたしたくなったらメールくださいね』と主宰者に言われました。こんな男性たちがいるんだなとびっくりしましたね」


いつかまたああいう願望が起こったら、彼らと楽しめばいい。そう思うことで彼女はこの半年、がんばってきた。マスターベーションをしたり、たまに「一夜の過ち」をしながら、性欲を上手に発散させてきたのだ。


「でもねえ、そろそろまた爆発しそうなんですよ(笑)。例のグループセックスが恋しくなってきました」


輪姦願望があるわけではない。何時間もイキ続けたいだけ。自分の性欲がカラになるまでイキたいだけ。そんな女性もいるのだ。そしてそのためには複数の男性が必要なのだろう。女は何度でもイケるのだから。
 

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

亀山早苗のプロフィール&記事一覧
ページトップ