豆腐パックと牛乳パックに入ったケーキを売り出してみたら…

ビジネス

 

いま、業務スーパーのある商品が話題となっている。面白いことと美味しいことで、生産が追いつかない状態である。

 

豆腐パックに入った「リッチチーズケーキ」と「リッチショコラケーキ」。1リットルの牛乳パックに入った「レアチーズ」。

 

「リッチチーズケーキ(出典:神戸物産HPより)

 

豆腐の製造ライン、牛乳の製造ラインをそのまま活用した商品である。コストにまったく無駄のない商品を生み出しているというわけである。牛乳パック商品は、『牛乳パックスイーツ』として、シリーズ化されている。

 

レアチーズ(出典:神戸物産HPより)

 

他に、「水ようかん」「杏仁豆腐」「珈琲ゼリー」「カスタードプリン」「オレンジゼリー」がある。安くて美味しい商品なら、客はパッケージなど気にしないということである。豆腐パックと牛乳パックということで、逆に面白がっている。“カタチ”としては従来から存在していても、使い方を変えると、まったく別の商品として生まれ変わるのである。非常に柔軟な発想で、大成功している。業務スーパーのモットーは、「牛乳屋で牛乳を作るな。豆腐屋で豆腐を作るな」。まさに、そのモットーを具現化した商品が、大ヒットしているのである。

 

スーパーは、「安くて良い品」を客に提供する場所。“見ため”にこだわり、そこに経費を掛けるくらいなら、その分を中身にまわす方が良い。舌の肥えた現代の消費者は、すぐに見抜いてしまう。中身で勝負すべき。だが、アピールの方法を知らなければ、勝負の前に撤退となる。業務スーパーは、そのアピール法として、“面白さ”を前面に打ち出した。「豆腐パック」「牛乳パック」という“カタチ”である。

 

「経費を掛けずに成功させるにはどうすれば良いか?」という発想から、「製造ラインをそのまま使ってしまえ!」と、英断したのである。「そんなことはできない」と、カチカチ頭で決めつけず、「面白いんじゃないか」と、柔軟に考えた結果である。

 

面白がる姿勢が、功を奏したのである。

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佐藤きよあき

佐藤きよあき

1961年兵庫県生まれ。広告デザイン会社にコピーライターとして勤務の後、プランナー・コピーライターとしてフリーランスに。モノづくりへの興味から、仕事を継続したまま、木のおもちゃ制作を開始。ネット販売に着手...

佐藤きよあきのプロフィール
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