子どもを「ほめて」誘導することは正しいのか?

話題

 

子どもを(人を?)ほめてはいけない理由。それは、ほめると見せかけて、実は誘導していることがあるから。

 

ほめる……。

 

いいことのようで、よくないという側面があり、もちろん、叱ってばかりでは、やる気も出ない。難しいテーマだと思います。私は、この「ほめる」ということについて、昨日の大先輩からの言葉をきっかけに、先輩や同僚と、たくさん話してきました。私の勤める学校は、とても小さい学校ですが、私が初任の頃は、1学年1学級しかなく、当然、先生の数も少なくて、年の近い先輩も少なかったわけですが、そういう近しい先生から「青木先生、ほめるって難しいよね」と、クラスでの出来事を聞かせていただきました。

 

その内容は、ほめることで、子どもを誘導してしまうということでした。ほめてもらえることで、やる気が出る、認めてもらえてうれしい、というのは、自然の心理だと思います。が、「ほめる」ということをエサにして、こちらの都合のいい状況に、子どもを(人を)誘導しようとすることになりやすい、ということを念頭に置いておきたいものです。もちろん、それは、多くのお母さん方も、わかっていらっしゃることだと思います。

 

できなかったことができるようになった! 「すごい! よくできたね!」

これは自然です。

 

でも、大人にとってできてくれると都合のいいことがなかなかできない。早くできるようになってほしい……。

 

「ほら、できるよ。できるよ。あ~できたね~さ、じゃ、今度はこれいこう!」

 

これは誘導です。まぁ、ここまであからさまな誘導は、自覚しての誘導でしょうから、いいと思いますが、自然に認めているつもりでも、子どもの方は、無意識にその方向で行かなきゃ!と受け止めてしまうこともあります。このテーマは、考えることが大切なのかもしれません。誘導の全くない子育てなどありえませんし、誘導ばかりしていては、子どもの自己肯定力を抑えつけることにもなるでしょう。「正解」を求めるのではなく、現に今、子どもたちが教室なり、ご家庭なり、友達との関係なりにおいて、起きていることを正面から受け止めつつ、考えていきたいな、と思います。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

私立小学校校長

青木洋介

1976年生まれ、都内私立小学校校長。 2013年「むさしの学園小学校の母親を変える教室」出版。 低学年から高学年までの担任を経験する中で、子どもが安心して活躍するためには、まず、母親がイキイキしていることが大...

青木洋介のプロフィール&記事一覧
ページトップ