友達がいない、理解者がいない、居場所がない……「孤独」になると運気が下がるってホント?

人間関係

植西聰

 

■「孤独」は深刻な社会現象になっている

 

あなたが「孤独」を感じるのはどんなときでしょうか。

 

友達がほとんどいない、恋人がいない、信頼できる上司や部下がいない、他人との会話についていけない、考え方や価値観がみんなと合わない、仕事の大変さを誰も理解してくれない、自分の決断だけで会社を経営していかなければならない……。など、人それぞれに挙げられると思います。また最近では、“孤独のススメ”のような本も数多く出版されていますが、「孤独」と正面から向き合うことは、どんな人でもつらく、難しいものです。

 

実際、ある広告代理店が7000人以上の老若男女を対象に行った調査によると「孤独を感じる」と答えた人が51%と半数以上にのぼりました。一見、SNSやLINEなどで大勢の人とつながっているように見えても、「孤独」は深刻な社会現象になっているのです。

 

 

■孤独を克服する方法を知れば運気が上がる!

 

孤独によってもたらされる感情をそのまま放置しておくと、人の心はマイナスに傾き、マイナスの感情が増えてしまいます。そして、マイナスの感情が増えれば、「悪いことを思えば悪いことが起こる」という“心の法則”によって、運気まで低下するようになります。

 

そうした悪循環を防ぐためには、孤独を克服する術を身につけることが大切。そうすれば、心の中に居座ったマイナスの感情が減っていき、相対的にプラスの感情が増えていきます。そして、プラスの感情が増えれば増えるほど、「明るく楽しいことを思えば、明るく楽しいことが起こる」という“心の法則”によって、人生は明るく楽しくなり、運気も好転していくようになるのです。

 

『孤独に強くなる9つの習慣』(植西聰/ワニ・プラス)に書かれた、孤独を克服するための9つの習慣から、その一部を紹介します。

 

 

その1:「思考のスイッチを変える」

孤独に強くなるためには、プラスの感情を増やす必要があることは先に述べましたが、だからといって心の中を100パーセント、プラスの感情で満たす必要はないのです。大相撲に例えると、8勝7敗で勝ち越せば番付が上がるように、プラスの感情を半分以上の51パーセントにすることから始めてみましょう。「ちょっとユーウツだけど、まあまあ快適」くらいでいいのです。

 

孤独を感じたときに、思考のスイッチを変える具体的な習慣には「他人と自分を比較しない」「“孤独な時間=自分一人の時間”と考えて有意義に使う」「“今あるもので十分”と自分に言い聞かせる」などがあります。ぜひ試してみてください。

 

 

その2:「毎日の生活に動きをつける」

水と同じように、人間も何もしないでじっとしていると心がよどんでしまい、孤独を感じるようになります。しかし、日々の生活に動きをつけることで、身体のみならず、心の新陳代謝も活発になると東洋医学でも説いています。心の新陳代謝が活発になれば、元気・活気・やる気が満ちてきて心の中にプラスの感情が増え、毎日が楽しくなり、人生に張り合いが持てるようになるのです。

 

具体的には「食事の後片付けなど、何でもすぐやる」「普段のルーティーンと違う道、違う場所に行く」「軽い運動をしてみる」などの習慣が、毎日の生活に動きをつけてくれます。

 

 

その3:「自分を大切にする」

19世紀アメリカのラルフ・トラインという思想家が「想念には良くも悪くもエネルギーがあり、そのエネルギーは形になって現れると消滅していく」と言っています。

 

同様に、心がマイナスの念でいっぱいになってしまったとき、それを何かの形で表現すれば心からマイナスの念は消滅し、空の状態にリセットされて、すっきり爽快な気分になるというわけです。

 

その方法として、「マイナスの感情を絵に描いてみる」または「小説やエッセイ、詩を書いてみる」などが有効です。下手でもまったくかまいません。孤独や寂しさや悲しさといった感情を絵や文字に移し替え、ビジュアル化・言語化して、その感情を心から切り離すための習慣です。

 

本書には孤独のメリットを知り、孤独を克服する方法が数多く紹介されています。とはいえ、車の運転と同様に、教習所のテキストを読んだだけで車の運転技術をマスターすることはできません。孤独を感じるたびに本書を繰り返し読んで、ふさわしい方法を実践すること、これを日常生活の1つの習慣にすれば、心の中のプラスの感情が増えて毎日が楽しくなり、明るい気持ちで過ごせるようになります。そしていつの間にか、孤独とは無縁の人生を歩んでいることでしょう。

 

【関連書籍】『孤独に強くなる9つの習慣』( ワニ・プラス )

 

 

 

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植西聰

植西聰

東京都出身。著述家。学習院大学卒業後、資生堂に勤務。独立後、人生論の研究に従事。独自の「成心学」理論を確立し、人々を明るく元気づける著述を開始。1995年、「産業カウンセラー」(旧労働大臣認定資格)を取得。...

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