乱交・枕営業の目的は金や出番…だけじゃない。元アイドルはなぜ100人の男と寝たのか

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一見華やかな世界に見える芸能界。そしてその裏側に存在すると囁かれている「枕営業」。


しかしこの言葉を聞いて、枕営業とは一体どのようなものなのか、いまいちピンと来ないのが正直なところである。むしろ、枕営業とは本当に実在するものなのか…など、ある種の都市伝説のようにさえ思ってしまう。


「枕営業」の実態がなかなか表沙汰にならないのも無理はない。だってそれは、芸能人や業界人にとっての特別シークレットな「営業」なのだから。

 

『15歳、プロ彼女 枕営業してた元アイドルだけど質問ある?』(大久保ニュー 他/竹書房)は、芸能界にデビューして2年目、しかしなかなか売れないアイドルのノンフィクション漫画だ。彼女が枕営業をすることになった経緯、芸能界の裏側にのめり込んでいく様、そしてお金持ちの男を翻弄する「プロ彼女」になるまでのプロセスが、リアルに描かれている。

 

 

■売れないアイドルが辿り着いた、「枕営業」の入口

 

本書の主人公であるメイは、メンバーの数が多いアイドルグループに所属していたがなかなか売れることができなかった。衣装、メイク、レッスン代などはすべて自腹。グッズも自身で手作りをする毎日。コンビニで働いた方が稼ぐことができるのではないかと思うほどの安い給料を手に、メイは悩みながらもアイドル活動を続けていた。


そんなある日、事務所の先輩から“ホームパーティー”に誘われる。しかしそれは、業界人との繋がりを持つための「乱交パーティー」だったのだ。逃げることもできたが、このままアイドルを続けていても売れないと分かっていたメイはその世界に足を踏み入れ、人脈を広げていくのである。


危険だと分かっていても、追い込まれた若い女の子はこの業界で生き残るために枕営業に手を出してしまう。そしてお金や仕事を手に入れ、気づけばその世界から抜け出せなくなっている。

 

 

■芸能界の水を浴びたら、もう普通の世界には戻れない

 

はじめのうちは仕事欲しさ、お金欲しさの軽い気持ちで乱交パーティーに参加していた彼女だが、徐々に心境に変化が現れるのが本書のおもしろいところだ。


人気俳優と関係を持てることや、偉いおじさんとセックスをして大金を手にすることなど、その行為自体に心が満たされ、「私は特別なんだ」という気持ちが芽生え始めるのである。彼女たちは優越感やスリル、そしてそれによって膨らみ続ける欲望に駆られ、歯止めがきかなくなっていくのだ。


表面上はたしかに物欲、出世欲を満たすために彼女らは枕営業をしている。ただし本書を通して見えてくるのは、彼女らが「若い女としての自尊心」を枕営業によって保ち、気づかぬうちに枕営業に依存しているという別の側面だ。これは同世代の「普通の女子」に対するマウンティングと言っても過言ではないだろう。


こうした心理的側面は、昔から絶えることなく問題となっている未成年による援助交際や、最近にわかに熱を帯びている「パパ活」にも通ずるものがあるのではないかと感じる。

 

 


文=K(稲)

 

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