窮地に立たされても被災者を思う…ホンダの心意気が素晴らしすぎる

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相京雅行

 

4月14日に発生した熊本の地震。発生から12日が経過した今も余震による被害がおこっています。

 

私のようにバイクの仕事をしている人には、「熊本と言えば?」と問われれば「ホンダ!」と答える人は少なくないと思います。何故なら、熊本工場は国内唯一のバイク生産拠点だからです。この工場は全世界のホンダバイクの中核を担っていますが、今回の震災によって稼動停止を余儀なくされています。

 

今回の震災による経済的な損失は計り知れないと言われていますが、ホンダも多分にもれず大きな被害を受けています。ホンダは先日、広報担当者から「社運をかけています!」というコメントが飛び出すほど力を入れて作り上げた「アフリカツイン」というバイクを発売しました。発売から程なく年間目標販売台数を突破し非常に好調でしたが、今回の震災によって熊本工場は大変な被災状況であり生産休止を余儀なくされている状態となっています。

 

現地の情報はホンダ内部の人間でも断片的にはしか入ってきていないそうですが、出荷を待っていた車両は倒れてしまい出荷できない状態になっているそう。更に余震が続いているために立ち入ることができない建物もあるそうで、当初22日まで操業停止の予定が28日まで延期となり、現在も再開の目処がたっていないそうです。同工場は一日に750台の二輪車を生産しており、国内外に出荷しています。特に排気量の大きい高級車を生産していることもあり被害額は計り知れません。しかしホンダは震災が起きた翌日の4月15日には、義援金や発電機の提供などによる支援を決定しています。会社はいち早く支援を決めましたが、私がホンダのスタッフで社内にいたとしたらまさに目の前が真っ暗になる状態といわざるえません。

 

先日、いつもインプレッション用の車両をお願いしているホンダの広報担当者に連絡を入れてみたところ、「目の前が真っ暗になるような感じです……」というメールが帰ってきた。いつもはネガティブな事を言う人ではないことを私は良く知っている。でも正直やっぱりなと思いました。こんな時だから当たり前のことです。

 

しかし、彼は更にこう重ねました。

 

「お客様にお届けする約束も出来ず迷惑をかけている。お客様の笑顔がホンダの力なので、一日も速く笑顔をいただけるように乗り越えたいと思う」

 

私も商売をしていますが、目の前が真っ暗の状態でこんな事を言える自信はありません。ホンダは会社も素晴らしければ、スタッフも素晴らしいですね。ちなみにホンダが熊本の震災に対して行っている支援は、

 

・義捐金として熊本県に5千万円の寄付

 

・発電機および非常食や飲料水などの提供

 

・熊本県震災エリアの通行可能な道路の参考情報として、Honda「インターナビ」による道路通行実績情報を「Googleマップ」および「Yahoo!地図」にて一般公開

 

※ホンダは東日本大震災の際にも、翌日には道路通行実績情報を公開していました

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相京雅行

スクーターからビッグバイクまで、幅広いジャンルのオートバイパーツの開発を手がけ、ライフスタイルに合ったバイクを提案。

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