【SNSで話題】西川貴教「薬物より筋トレで幸せホルモン」の根拠は? 効果的な筋トレ法はある?
やっぱそうや!筋トレすればいいんですよ!筋トレすればドーパミンもエンドルフィンもノルアドレナリンも出ますし、「幸せホルモン」セロトニンと、テストステロンで精神的にも肉体的にも充実します!薬物なんて絶対に必要ありません!筋トレしましょう!
— 西川貴教 (@TMR15) 2019年3月13日
ピエール瀧氏が逮捕され世間がざわついた3月中旬、T.M.Revolutionの西川貴教さんのツイートが話題になりました。「筋トレをすれば、ドーパミンやエンドルフィンやノルアドレナリンが出る」「いわゆる“幸せホルモン”と呼ばれるセロトニンやテストステロンで精神的にも肉体的にも充実する」といった発言の内容は本当なのでしょうか? 長年スポーツ現場で活動しているアスレティックトレーナーの西村典子さんにお話をうかがいました。
人間は「脳内麻薬」とも呼ばれるβ-エンドルフィンという物質をつくることができます。一説には鎮痛作用がモルヒネの6.5倍ともいわれるほど強力な精神的ストレス解消作用をもたらします。
これをつくるときに必要なものがドーパミンという神経伝達物質。ドーパミンは運動によって増えることが知られています。「運動によってもたらされたドーパミンがβ-エンドルフィンをつくり、快感とやる気が出てくる」という仕組みです。
つまり筋トレは筋肉に刺激を与え、幸福感を高める効果が期待できるといえます。
では、どの程度の筋トレをすれば、メンタルへの効果を感じられるのでしょうか?
軽いジョギング程度でも安静時の3~5倍程度のβ-エンドルフィンが生成されるという研究報告もあります。
個人差はあると思いますが、精神的なストレス解消には、軽いトレーニングを30分程度行うだけでもよいといわれています。
筋トレや運動の効果が確かなものであることが分かりましたが、西川貴教さんのようにストイックに取り組むのは初心者にはなかなか難しいのが現実。幸せになれる効果的な筋トレ法はあるのでしょうか。
体を動かした方が爽快感や幸福感をもたらすことがわかっていますので、少し疲れたなと思ったときほど自重などでの筋トレを行うといいでしょう。このとき大きな負荷をかけすぎると体力面での疲労がたまりやすくなってしまうので、軽い負荷で行うことがポイントです。
また運動をしていない人にとっては筋トレそのものがストレスにならないようにしたいですね。ストレッチやヨガなど自分がチャレンジしやすいものから始めてみてはいかがでしょうか。