東大に入れた人と、入れなかった人の違い

ライフハック

citrus 吉岡 秀人

 

先日、小学生の二人の息子たちに質問をした。

「スポーツや習い事での上達の秘訣は何だと思う?」

 

長男曰く、「心の持ち方が大事」
次男曰く、「たくさん練習すること」

 

共に正解である。今や世界の一流のアスリートでも、はじめの頃は小さな集団の中でそこそこ目立っていても、だんだんとレベルの高い集団に属し始めるとすごいレベルの人たちが周りにたくさんいて、その中から突き抜けてしまった現在の世界一流の姿は想像できなかったと思う。世界一流になる!と心では威勢を吐いても、はじめの頃、現実には半信半疑の状態だったろう。それでも自分を日夜信じ、人一倍の「たくさんの練習」を行い自ら一流になるのだという「心を持ち続ける」ことは大切だと思う。もちろんそれなくしては今の姿はなかっただろう。それは必要条件だったのだ。

 

もちろんスポーツなるものは生まれつきの体格や運動神経などが大きく影響する。勉強や習い事の類にもそれは当てはまるだろう。

 

おそらく今、世界トップレベルの人と同じ才能に恵まれた人間はおそらく世界に数多くいるだろう。勉強も鍛えれば東大にいける人間は、それこそ万の単位になるだろう。では、そのトップレベルとそうでないに人との間には一体、どんな違いがあったのだろう?

 

トップレベル近くにいる母集団の人間たちと、トップの人間と何によって差が出てしまったのだろうか?東大の合否境界の上と下、天国と地獄を分けたものは一体どういう経過によってなされたのだろう?

 

私が子どもたちに指示したことは、たった一つ。「いつも考えること」だった。これが、私が考える抜き出るための秘訣なのだ。

 

千回野球の素振りをする。千本サッカーでシュートの練習をする。

ただ、千回必死にバット振る。ただ、千本ゴールにめがけてシュートを放つ。

 

その人間と、一振り一振りにテーマを儲け、何かを確認しながら素振りを1000回行う、あのゴールの角にこの角度でシュートを入れるためにはどうすればいいのか、を考えながら毎回シュートを放つ、そういう人間の差は同じ才能があったとしても時間の経過と共に大きな成果の違いを生み出す。

 

近代随一の武道の天才、佐川義幸氏は弟子たちにこう言ったそうだ。

「考えろ、考えろ。私にとっての正解が、あなたにとっての正解とは限らない。」

 

医療の現場にいても同じことを感じる。人の指示に従う癖がついている人間は自分で考える習慣がない。
だからいつまでたっても医療のレベルが上がってこない。

 


10年やっても20年やってもほとんどそのレベルは変わらないのだ。ただ経験と習慣だけで動く。それはなれれば早く動けるようにはなる。しかし、場所や条件が変われば途端にフリーズしてしまう。そして何も自分で答えを生み出せない。その姿は最近、医療者になったのか?と思ってしまうほどのレベルなのだ。しかし、実はそれがその人の真実のレベルだと思うのだ。慣れとごまかしで日々何とかなっていただけなのだ。自分で考えないということは、ホントは相当、恐ろしいことなのだ。

 

より深く考えるためにはできるだけ現状の正確な認識が必要だ。ある事柄についてどれほど知らないのか。どこが分かっていないのか。何がおかしいと考えられるのか。ここでごまかす人間は成長しない。間違ったままの状態でいくら練習しても癖が増長されるだけで決して高いレベルには達することはできない。

 

本番以外の試験は全てその正確な現状把握のための材料であり、自己修正のための情報だ。他人の競技や試合、そして自分のビデオを見るのも全て、自己修正のための手段だ。他人の動きから自己の動きを認知、分析し、自分の修正に使う。これは全ての事柄に当てはまり、医療も全く同じだと思う。

 

そしていつも考えるのだ。この動きの修正はどうすればいいのか?ああでもない、こうでもないとやってみる。この問題が解けないのは、どこが分かっていないのか?ここはどうか、あそこはどうかと考えてみる。そういうことを四六時中、癖になるまでやる習慣がつくと必ず大きな上達が起こる。やがて大きな気付きが起こるのだ。

 

私たちが知っている一流の人間たちは皆、いつも自分の心で未来と現在を何とかコントロールしようとし、誰よりも多くの練習をこなし、一番、悩んで考え続けている人間だと思う。

 

今日、次男が妻に「俺、今日考えてサッカーしたよ」と言っていたそうだ。ここからの継続が大事なんだけどね。

 

ライフワークにしたいものは、とにかくいつも現状を正確に把握しようとし、修正発展させるためにいつも考える習慣をつけたほうがいい。

 

 

 

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吉岡 秀人

吉岡 秀人

1965年生まれ。大阪府吹田市出身。 大分大学医学部卒業。 大阪、神奈川の救急病院勤務後、1995~1997年ミャンマーで医療活動を行なう。 岡山、神奈川での小児外科勤務後、2003年ミャンマーで医療活動を再開。 2004年、NGO国際医療奉仕団ジャパンハート設立。

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