ノーベル賞受賞者「佐藤栄作」とタレント「佐藤B作」を取り違えた切手が存在する!?

エンタメ

板橋祐己

 

 

佐藤栄作の名を知らない人はいないでしょう。鉄道官僚出身の政治家で、建設大臣、大蔵大臣、通商産業大臣などを歴任し、内閣総理大臣として1964年から1972年にかけて実に7年8ヵ月の長期にわたって在任しました。1974年、非核三原則の提唱により、ノーベル平和賞を受賞したことがあまりに有名で、安倍晋三内閣総理大臣の祖父の弟にもあたることを思い浮かべる方も多いことでしょう。また、第三次吉田茂内閣では郵政大臣を務めたこともあります。

 

今回の話題の舞台となったのは、アフリカ大陸で最小の国ガンビアです。ガンビアは岐阜県ほどの面積の国で、ガンビア川に沿って300km余りと細長く伸びた国土を持つことで知られています。この国では、佐藤栄作没後20年にあたる1995年に、歴代のノーベル賞受賞者を顕彰する趣旨の記念特殊切手のシリーズを発行したのですが、佐藤栄作の肖像を描いた切手(額面は5ダラシ)に、「Bisaku Sato(ビーサク・サトー)」と表記してしまったのです。

 

 

 

俳優の佐藤B作氏は福島県出身の1949年生まれの俳優であり、1901年に山口県に生まれた政治家とは個人的な接点はありません。ただし、芸名は佐藤栄作(A作)に対抗してつけた名前なのです。そんな事情も知らない切手発行担当者はうっかり「Eisaku(エイサク)」とすべきところを「Bisaku」としてしまったのでしょう。「E」と「B」はなんとなくかたちも似ており、同情の余地もありますが、やはり人名ミスはお粗末としか言いようがありません。ちなみに、佐藤B作氏の本名である佐藤俊夫というお名前は「砂糖と塩」という言葉の遊びで名づけられています。

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

板橋祐己

1978年東京都生まれ。公益財団法人日本郵趣協会主催の全国切手展やトピカル切手展で審査員を務める。郵趣研究ワーキンググループ所属。郵便史研究会理事。第28回住野正顕賞受賞。東京外国語大学在学中から切手収集全...

板橋祐己のプロフィール&記事一覧
ページトップ