「イラつく」「ムカつく」…路上でヤバい車に遭遇。一体どうするのが正しいのか?
【ヤバい車:1】やたらブレーキを踏んだり、急にスピードを上げたりする
つい先日も私の前を走る車がこんな不安定な走行をしていた。ブレーキをやたらと踏んだり、急に速度を速めたり、また、ゆっくり走ったり……。と思ったら左にウィンカーが出てゆっくり左折してマンションの駐車場に入っていった。が!左折するときに車の左側面があらわになって愕然。全体に3、4か所?ぶつけたような大きな凹みがあった。一回の衝突ではなさそう。フェンダー部分、そして後部ドアの下あたり、真ん中もへこんでいる。
おそらく、他車にぶつけられたのではないだろう(であれば、保険ですぐ修理するだろう)。
こういう車は、離れるのがベスト。つい急かしたくなるかもしれないが、それすら気づかないだろう。時間と労力の無駄だ。ガチで運転が下手な車からは、腹が立っても離れた方が得策。君子危うきに近寄らずなのである。
【ヤバい車:2】晴れた夜にリアフォグランプをつけたまま走行している
リアフォグ(後部霧灯)とは、本来視界が悪い霧が出ている夜や雨の夜に使うものである。それを晴れた日の夜に明々とつけて走行する車がたまにいる。かつては圧倒的にBMWが多かったが(リアフォグのスイッチ位置が理由?)、他の輸入車にもよく見られる。ほとんどの場合「誤って」点灯したまま気づかないパターンだろう。後ろにつくライトなので、走行中にドライバー自身が気づくことはまずない。「リアフォグ点灯」のサインはメーターパネルに表示されているはずだが、それが何かもわかっていないだろう。それくらい無知なドライバーが乗っていると思った方がいい。
「リアフォグついてますよ!」など、言葉で言っても、おそらく意味がわからないだろう。言葉の意味も、それがついていることで後ろの車がどんなにまぶしく不快な思いをしているかもわからないので、言うだけ無駄。逆切れされると怖いので遠ざかるのが一番だ。
なお、まれではあるが、「わざと」点灯させている車もある。カッコいいと思ってやっているようだが、迷惑極まりない。これも、自ら離れるのが身のためだ。
【ヤバい車:3】暗くなってもヘッドライトもスモールも点灯しない
夜でも明るい市街地などで割と頻繁に目撃される。圧倒的に自発光メーターの車に多い。つまり、ドライバーは自分の目の前が明るいと、ヘッドライトもついているという錯覚というか勘違いに陥るのだろう。2020年からオートライトが義務付けられるようになれば、徐々にライトを点灯しない車も減っていくのだろうが。
こういう車のドライバーも、だいたい安全意識が低い。後続車がパッシングなどして、何とかライトを点灯するように促そうとするが、そもそも周囲の車の行動に関心がないし、気づきもしないので点灯させるのは至難の業ということもある。筆者もこれまで何度もこのような車に遭遇してきたが、助手席の息子と一緒になってパッシングしたり、身振り手振りで教えたり、交差点で横に並んだタイミングで教えたり。これで気づいてもらえないとかなり空しい……。下手すると「後ろの車が煽ってくる」なんて通報でもされたらたまらないので、速やかに離れるべし。
【ヤバい車:4】周囲の駐車スペースはすべて空いているのに、なぜかすぐ隣に駐車する
2ドア車など、ドアが大きくて分厚い車や車幅の広い車を駐車場に停める場合、できるだけ空いた場所を選んで停めるというオーナーは少なくないだろう。2ドア2座の車に乗る筆者も、ファミレスやショッピングモールの駐車場では入り口から多少離れていても、極力空いた場所に止める。左ハンドルなので左側のドアが思いっきり開けられる場所があれば率先してそこに止めている。
しかし! 頻度はそう多くはないものの、食事や買い物を済ませて駐車場に戻って来た時、信じられない光景を目にすることがある。周囲はガラガラ、半径10メートルの駐車枠には一台も車が止まっていないのに、なぜか隣に車が止まっている。しかも、運転席側だったりすると、怒りの炎が燃え盛る。
「な、なんでここなのー!!!」なぜ? わざわざ隣に止めるのだろうか?
これについては、私の周囲にいるママ友に聞いたことがあるのだが、がら空きの駐車場で隣に車を止めるのは、「枠内に駐車するときに隣に車がいた方が停めやすいから」など、ふざけたことを言っていた。
要するに「目印」にされているということだ。駐車してある車なんて目印にしないで、枠があるんだから、白い枠に合わせて停めればいいのでは?と反撃してみたが「高さが違うから」という答えが返って来た。地面の白い枠では高さが違うので目印として使えないらしい。
「目印にする車の隣に止めるときには、せめて、運転席じゃない方に止めてあげてね」と伝えた。「それと、絶滅危惧種と言われるけど、運転席が左の車もあるから注意してね」と付け加えた。
【ヤバい車:5】違法作業灯をつけていてやたらまぶしい
近年増えているのが異常にまぶしいLEDライトを後輪付近に装着したトラックである。後輪タイヤ灯や路肩灯、作業灯と呼ばれるもので、本来はバックする際や左折する際にのみ点灯されるべきもの。走行中このようなまぶしいライトを常時点灯しているのは違法となる。そもそもその必要性もない。そのまぶしさたるや、リアフォグランプの比ではない。真後ろを走っている時は目を直撃することはないが、緩いカーブでは、まともに強烈な白い光が視界に飛び込んできて目つぶし攻撃を受けたくらいの光害になる。高速道路など2車線以上ある場合特に渋滞で車線移動が難しい時は、このまぶしい光を延々と受け続けることになる。
周囲の迷惑を考えないドライバーに制裁を加えたい気持ちは良くわかるが、ぐっとこらえてその車から離れるのが賢明といえよう。