【SNSで話題】商品パッケージに「アノ絵」を描いたところ輸送中トラブルが激減。自転車ブランドのアイデアに「賢い!」の声多数
電動自転車の運搬中の事故に悩んでいた企業が、パッケージデザインを「液晶テレビ」に変えたことで商品の破損を減らすことができたという事例を投稿したkyosyu(@kyosyu)さん。
台湾友人が関わる某自転車ブランドが自転車を海外輸出する際にパッケージに「自転車」と描くと、輸送中雑に扱われて、届くとダメージがある事が多かったが、パッケージに「液晶テレビの絵」を描くと輸送中丁寧に扱われて、ダメージが減った。という事例。 pic.twitter.com/vASq8SLZ2B
— kyosyu (@kyosyu) 2019年7月5日
これに対しネット上では、
「作戦勝ち!」
「とっても賢いですね!」
「前にMTB買った時に発泡スチロールが粉々に砕けてハンガーが曲がってたことがある…」
などと多くの反応がありました。中には同様のエピソードもちらほら。
「強化ガラスの梱包話では、落としても割れないガチガチの二重梱包から、四隅角当てのみのほぼむき出し梱包に変えたら物流事故と梱包費が激減したとか」
「テレビやパソコンは運送物の扱いが他とは別になります。ワインや酒の絵でも同じように丁寧に扱われます。ワインって書かれたシールも有効。ワレモノとか精密機器とか書いててもダメです」
宅配便で特に壊れやすいものを送るときには、
「こわれもの」
「取扱注意」
「上にモノをのせないで」
「下積厳禁」
「天地無用 この面を上に」
といったシールを貼ってくれたりしますし、ネット通販で買い物をした際に
「ドライバーさんへ これはお客様の大事な荷物です ていねいに扱ってください」
などと荷物に記載されている場合もあります。しかし、運送会社の仕分け作業経験者で、「忙しいときは、正直、シールを見ている余裕がないときもある…」と話してくれた人も。
投稿内容は台湾の自転車メーカーの話ですが、国内では、ヤマト運輸、佐川急便、日本郵便の宅配大手3社の昨年4~12月の宅配便取扱数は、ヤマトが14億個、佐川は約9億9200万個、日本郵便の「ゆうパック」は4億6300万個だったと発表されています。慢性的な人で不足が続いている宅配業界では、荷物を仕分けするスタッフも、ドライバーも荷物ひとつひとつをコワレモノとして扱うことが難しい状況ではありそうです。
ヤマト運輸によると、
お荷物は細心の注意をもってお届けいたしますが、輸送中に弊社の過失により破損など損害を与えた場合は、運送約款に基づいて賠償をいたします。但し、事故の内容によって運送約款の補償外となる場合がございますので、壊れやすいものや特に高価なものについては任意加入の運送保険をおすすめしております。保険金額を限度に損害保険会社が補償いたします。
とのこと。補償金額1万円につき10円(最低50円)となっているようです。大切な荷物をやさしく扱ってほしい気持ちは誰しも同じですが、すべての荷物に「液晶テレビ」と書くわけにはいきません。破損が心配な人は、保険をかけるという選択肢もありそうですね。