「イカスミパスタ」があって「タコスミパスタ」がない… その驚愕の理由が明らかに!

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後藤拓也

パスタソースにイカのスミを使った「イカスミパスタ」は、さまざまなレストランで提供されているメジャー料理。ですが、なぜ「タコスミパスタ」は見かけないのでしょうか。そこには深い理由がありました…!

 

 

■イカスミもタコスミもうま味たっぷり!

 

食べると歯が黒くなってしまう「イカスミパスタ」ですが、好物だという人も多いでしょう。イタリアンレストランなどで広く提供されている、ポピュラーな料理といっていいでしょう。

 

イカのスミは、目前の敵から逃げ出すときに使用されるものというのは有名ですが、意外なことに、アミノ酸などのうま味成分が豊富。このことによって、料理に使われたときに風味を豊かにしてくれているのです。

 

では、タコのスミが美味しくないかというと……そんなことはありません。グルタミン酸など、一部のうま味成分はタコスミのほうが多いそうで、実際にタコスミでパスタを作っても、タコの香りのする美味しいパスタが出来上がるそうです。

 

 

■タコスミが使われないのはスミの性質の違い

 

どちらも美味しいイカスミとタコスミですが、実は、その性質に大きな違いがあります。イカのスミは、自分の身代わりとなる塊を作り、そちらを食べさせるために吐き出されます。なので、ドロッと粘り気があるんですね。

 

一方のタコは、サラッとしたスミが特徴で、分身ではなく、海中を真っ黒に染める煙幕を作りだして、敵の目がくらんでいるうちに逃げ出すためのもの。そのため、ねっとりしたイカスミがさまざまな料理に利用しやすいのに比べて、粘り気のないタコスミは使いづらいんですね。なので、イカスミが広く利用されているそうです。

 

さらに、スミ袋を体内から引き出すだけでいいイカスミは、約30秒で取り出せるのに比べると、内臓の奥に入っているタコスミはとても取り出しにくく、作業に30分以上かかることもあるそう。また、それなのに量が少ないことも影響しているそうですよ。

 

 

■タコスミパスタはメチャクチャ高価!?

 

量の少なさと関連して、タコスミでパスタを作ろうとすると、かなり高価になってしまうという問題もあります。イカのスミでは、1匹から2人前のパスタを作ることもあるのに対して、1人前のタコスミパスタを作るためには、約10匹のタコが必要となるのだそうです。

 

ふんだんにタコを使ったタコスミパスタは、料理店で提供すると想定した場合、8000円ほどの価格にしないと採算が合わないといった話もあります。お店で食べられることはなさそうなタコスミパスタですが、非常に美味しいとのことなので、自作にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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後藤拓也

編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。1992年、東京都生まれ。生きている時間の大半はラジオを聴いている。将棋の対局を観戦したり、野球やサッカー、プロレスを見たり、人文書を読んだり...

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