「そんなにマズイ…?」味をチェックしてから夕飯を食べるかどうかを決める夫

人間関係

 

女性タレントが「今日も夫が食事をしてくれなかった」と嘆いて話題になったことがある。だが、そういう家庭は少なからずあるようだ。

 

 

■そんなにまずいのかと落ち込む

 

夫が家で夕飯を食べたり食べなかったりするようになったのは、子どもが生まれてからだとユウコさん(38歳)は言う。交際3ヶ月、デキ婚で結婚してから7年。一緒に生活してみたら、同い年の夫とは合わないところも多々あった。

 

「子どもが生まれるまでと出産後しばらくは、彼もかなり気を遣ってくれたと思います。子どもが3歳くらいになってからかな。ふっと気づいたら、私たち、味覚やいろいろなものの好みがかなり違っていたんですよね」

 

薄味の文化と家庭で育ったユウコさんと、「とにかく何でもお醤油をかけたがる」夫。ごはんが好きな彼女と、麺類とパンがあればご機嫌な夫。

 

「でもね、やっぱり栄養のことを考えるじゃないですか。子どももいるわけだし。だからだいたい一汁三菜を心がけてはいるんです。でも夫にしてみたら、ラーメンとコロッケが食べたい、となる」

 

夫は友人とともに会社を経営、仕事は順調そうだ。仕事関係者と食事に行くことも多い。そういうときはちゃんと食べてはいるようだが、「煮物がうまいとは思えない」「懐石料理なんて、わけがわからん」と言うタイプ。

 

「夫は共働きの両親に育てられたものの7歳のときに両親が離婚。それからは母親がひとりで育ててくれたそうですが、とにかく仕事ばかりで夕飯はほとんどインスタントかお弁当を買って食べていたんですって。夫の味覚を変えようと思ってがんばってきたけど、むずかしいですよね」

 

それでも「家庭の味ってこういうものかあ」と喜んでくれた時期もあった。無理していたのかもしれない。

 

 

■味だけチェックして、「いらない」と

 

カレーやハンバーグのときは、夫は席につく。だから週末はなるべく、そういうメニューにするのだそうだ。

 

「平日はテーブルに並んでいる料理をちょっと味見して、もういいやということが多いですね。自室でカップラーメンを食べているみたい。何なら食べるのかがわからないんですよ」

 

夫の健康が心配でもあるし、それ以上に作った料理を食べてもらえないことがユウコさんの自尊心を傷つける。

 

「私だって働いていて、作り置きをしたりしながら家族の健康を考えているのに、夫はまったくそういうことに思いが至らない。至らないというか、作り置きなんて無意味なことをしていると思っている。私が風邪をこじらせて寝込んだとき、夫は子どもを朝からファミレスに連れていった。夕飯もファミレス。2日目はファストフードのハンバーガーでしたね。さすがに2日目の夜は私が作りました」

 

食事の大切さ、食事の楽しさを知らないとユウコさんは嘆く。週末、一緒に食卓を囲んでも、夫はすごいスピードで食べ終え、さっさとリビングに移動する。

 

「食事をしながらしゃべる習慣がないんでしょうね。リビングに移動してからは子どもと話したりしているんですが。夫のいる食卓はいつも殺伐としています」

 

どうしたら夫を変えることができるのか。ユウコさんの悩みは尽きない。

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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