【全店制覇ジロリアンの二郎日記】10月で閉店の『JR西口蒲田店』にて、惜別の1杯

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宮元大地

画像はイメージです

 

男たちを惹きつけるガッツリ系ラーメンの元祖といえば、首都圏を中心に約40店舗を構える『ラーメン二郎』。

 

何を隠そう、筆者も二郎に魅了され、全店舗を毎年最低1回は巡礼している“ジロリアン”の一人だ。

 

そんな筆者は10月上旬のある日、1年以上ぶりに『JR西口蒲田店』(東京都大田区)を再訪した。なぜならJR西口蒲田店は、10月11日で閉店してしまうとの悲報を聞きつけたからだ。

 


■10月某日:筆者の注文メニュー「小 チャーシュー2枚」
 

2014年11月、『鶴見店』が移転する形でオープンしたJR西口蒲田店。開店初日に明け方から並び、限定100食といわれていた記念すべき1杯をいただいたのは、筆者にとって忘れられない思い出だ。

 

そこから約5年、一般人のツイートで閉店の知らせに触れたときは驚いたし、すぐには信じられなかった。JR西口蒲田店には公式SNSがなく、閉店の理由も定かではなかったからである(のちに張り紙で、“人手不足及び店主体調不良”が原因と判明)。

 

もっともJR西口蒲田店は、二郎のなかでも地味な店舗だったと言わざるを得ないだろう。麺量やヤサイの盛りが控えめで、スープもライトな、よくも悪くも二郎らしからぬ存在。以前、日曜の昼間に訪問したのにも関わらず待ち行列ナシですんなり入店できたときは、「やっぱり人気ないんだろうか」と勘繰ってしまった。

 

しかし、閉店まで1週間を切った某日の20時過ぎに到着してみると、平日だというのに、店の外まで客があふれているではないか。JR西口蒲田店には年1ペースでしか通っていなかったが、こんな光景を見たのは開店初日以来だ。これは明らかに、“閉店特需”というべき現象が起きている。

 

とはいえ二郎は薄利多売だからか、回転は早かった。ほどなくして店内に入ることができ、オーソドックスな「小 チャーシュー2枚」(700円)の食券を購入。消費税が上がっても価格を据え置きしてくれており、素直にありがたい。

 

――JR西口蒲田店で食べる最後の1杯、無料トッピングは「ヤサイ少なめ、ニンニク、アブラ、トウガラシ」でお願いする。一味や七味が卓上に置かれている二郎は数あれど、トウガラシが無料トッピングの選択肢に含まれているのはJR西口蒲田店だけだ。

 

こう聞くと、さぞかしスペシャルなトウガラシなのかと思うかもしれないが、実際どうってことはない。でもJR西口蒲田店に来たら、毎回必ず頼まなくてはという気分にさせられるし、写真を撮るときも、赤がキレイに映えてくれる。

 

そして、いざラーメンを実食。記憶通りのJR西口蒲田店クオリティで、二郎にしては穏やかな味わいだが、トウガラシがアクセントとして機能し、一気に食べ終えてしまった。後ろに多くの客が待っている以上、ゆっくり別れを惜しむわけにもいかなかったのが残念なところ。

 

……JR西口蒲田店の跡地には、二郎とは無関係なラーメン店が12月頃にオープンするらしい。何かの用事でまた蒲田に来る機会があれば、店の前を通るだけ通ってみたい気もする。そこに漂うのは当然、二郎のラーメンとは別の香りなのだろう。

 

※本記事の情報は2019年10月下旬時点のものです。

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宮元大地

編集プロダクションA「4studio」(エーヨンスタジオ)所属のライター。朝食を抜いて出勤し、仕事が片付くまで何も飲み食いせず、帰りにラーメンだけガッツリと胃袋に詰め込んで一日を終えるのが好き。

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