「うちには3人子どもがいるからね!」対等に付き合いと言いながら、母親的支配を強いる妻

人間関係

 

■対等な関係でいたいと言ったのに…

 

3歳年下の女性と結婚して10年たつカズヤさん(41歳)。現在、8歳と5歳の子がいる。家事育児も積極的にやっていると彼は言うが、妻から見ると「不足ばかりで不満だらけ」らしい。


「ふたりとも仕事をしているから大変なんだけど、妻はとにかく対等な関係でいたいと新婚当初、言っていたんです。僕は料理が好きなので、平日3回くらいと週末は朝昼晩と作っています。片づけも完璧。掃除は苦手なので妻に頼りきりですが」


それは妻にとってもかなりありがたいことだろう。だが妻は、何かと難癖をつけてくるのだという。


「お皿が所定の位置にないとか、鍋の水滴がきれいに拭き取ってないとか。まあ、些末なことですよね。そんなの気にすることないじゃんと言うと、妻の説教が始まるんです。『あなたはいつもそうやって生活も人生も丁寧にしてこなかったのよ。もうちょっと視野を広く持って段取りよくやらないと仕事だってうまくいかないわよ』って。それは言い過ぎでしょう、いくらなんでも。オレの仕事のことまで持ち出さないでほしいというと、『だって、本当にあなたはどこか抜けてるから、仕事でミスしないか心配なのよ』と、できの悪い子をかまう過干渉な母親みたいになるんです」


日常生活の些細なことだ。だが、それが積もっていって妻への信頼感が薄れていった。母親ぶった妻は、とてもうっとうしいのだと彼は言う。


「もともと僕の母親も、子どもの頃、かなりの過干渉でそれがちょっとトラウマになっているんです。反抗期に暴れまくって家出して、ようやく過干渉から少し逃れることができたけど、基本的に子どものころの息苦しさを忘れてない。だから干渉されるのがとてもイヤなんです」


そのことは妻も知っているはずだった。

 

 

■子ども扱いをする妻

 

8歳と5歳、ふたりの子と夫を同列に扱うのも、カズヤさんには耐えられないという。


「うちは3人、子どもがいるからというのが妻の口癖なんですが、妻が勝手に僕を子どもに仕立て上げてる。そういう言い方はやめたほうがいいと何度も言ってるんですが、直してくれません」


夫を立てろなどと古くさいことを言う気はない。もっと自然な夫婦関係が作れないのだろうかと疑問をもっているだけだ。


「妻と僕はあくまでも大人。だから大人の関係を築けるはずなんですよね。子どもに対しては、それぞれが親だけど、ふたりのときは大人としてやっていきたい。妻は『誰もあなたが子どもだなんて思ってないわよ』というのですが。『あなたは子どもより子どもっぽいところがあるからしかたないでしょ』と妻は言う。どこが子どもっぽいのか教えてほしいと言っても明確な答えは返ってこない」


夫を子ども扱いする妻は、無意識かもしれないが、やはり支配したいのだろう。自分が関係を牛耳っている感覚を持たないと不安なのではないだろうか。


「今はささやかな抵抗をしながらがんばっていますけど、子どもが成人したら、この妻とふたりでやっていけるのかなと不安になることがあります」


夫がストレスになる妻は多いが、妻をストレスに感じている夫もまた、少なからずいるのかもしれない。

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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