【戦慄】突然会社に「婚約者です」と挨拶しにきて…異常なほど粘着質な彼女に恐怖を覚える…

人間関係

 

■出会ってすぐは友だちのような軽いノリだった


「今思えば、完全に彼女の術中にはまったという感じですね」

 

土壇場でなんとか逃れてサバイバーになれた、と冗談のように語るシンイチさん(39歳)だが、当時は本当に怖い目にあったのだそう。

 

「2年前のことです。合コンで知り合った10歳年下の彼女と連絡先を交わして、ときどきメッセージのやりとりをするようになったんです。かわいい子だったから、今度食事でもと誘って。そのときは楽しかったんですよ。おっとりしているように見えて案外毒舌で、さっぱりしてて」

 

周囲の友人には黙ってつきあい始めた。言わなかったのは、相手がかなり年下ということもあり、照れくさかったからだ。

 

「つきあってすぐ、デート帰りにうちに寄って……。そこから彼女の作戰が始まったのかもしれません」
彼は彼女と愛し合えた満足感から、ぐっすりと眠った。翌朝起きると、簡単な朝ご飯が用意してあり、「私はいったん帰ります。また会いたい」と書かれたメモがあった。

 

「いい子だなあと思いましたが、実はそのとき、彼女は24時間の鍵屋さんへタクシーを飛ばして合い鍵を作っていたんです」

 

その後も、ときどきデートしたが、次第に彼は彼女がさっぱりした性格ではなく、粘着質なのではないかと疑うようになる。

 

「『前の彼女はどうして別れたの?』『結婚したらどういう家庭を作りたい?』とか、まだ結婚という段階ではないのに、やたらと聞いてくる。しかも、今度の週末はこういうイベントがあるから一緒に行って、とか友だちの結婚式のパーティに参加して、とか。もう少し時間をかけてつきあいたいと思ったけど、断ると彼女、さめざめと泣くんですよ。その涙を見たくなくて、つい言いなりになってしまった」

 

 

■最後は彼女の実家に連絡をとった

 

その後、彼女は仕事が終わると彼の部屋に来て、夕飯を作って待っているようになった。合い鍵を作ったこともわかったが、彼女を責めてもしかたがないと彼は思った。そういうはっきりしない態度が、ますます彼女を助長させたのかもしれない。

 

「だけどある日、耐えられなくなって、『オレ、部屋に来て夕食を作ってなんて言ったことないよね、勝手に合い鍵つくって何やってんだよ』と言ってしまった。彼女は真っ青になって裸足で飛び出した。その後、警察から連絡があって彼女を保護した、と。ヤバいなと思ったんですよね」

 

彼女からとりあえず合い鍵を返してもらったが、実は彼女、もうひとつ合い鍵を作っていた。彼が出張中、部屋に入ってあちこち見たり、彼の会社に来て「婚約者です」と名乗ったりしたという。

 

「同僚から電話があって、会社にまで来たと聞いて、ものすごく頭に来ました。『オレは婚約した記憶はない』と彼女にメッセージを入れたら、『大丈夫。あなたの課内の人しか知らないから』って。そういう問題じゃないのに」

 

彼の友人たちにも、彼女は連絡をとっていた。いい子じゃないか、彼女を泣かせるなよと言う友人まで出てきた。彼女は何を言ったのだろう。知らないうちに携帯電話のデータを全部盗まれていたようだとシンイチさんは言う。

 

「つきあって半年くらいで、急激に彼女の攻勢が強くなって。とりあえず部屋の鍵を替えたんです。そうしたら彼女、僕の部屋の前で座り込んで待っている。もういいかげんにしてくれと、思わず彼女の自宅に電話をしました。彼女は親と一緒に住んでいたので。そうしたら親が『どうにでもしてください』と。親に見放されているようで、そのときはちょっと彼女がかわいそうでしたけどね」

 

結局、彼女の友人や職場の人たちを巻き込んで、彼は逃げ出した。電話番号も変えたし引っ越しもした。それでも会社近くで待ち伏せされたことがあり、ついには警察に連絡。彼に近づかないようにと警告されて、ようやく彼女は姿を見せなくなった。

 

「愛情と粘着は違う。彼女の生育歴が関係しているのかどうかわかりませんが、何かが決定的に間違っていることに気づいてもらいたかった」

 

その後、彼女がどうしているのか、彼はまったく知らないと言う。

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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