【大人のSNS講座】7つの項目、あなたはいくつ当てはまる? 「SNSバカ」診断

人間関係

 

美しい薔薇にはトゲがあるように、楽しいツールには必ず落とし穴があります。もし世の中にツイッターやフェイスブックがなかったら、自分の人生はどれだけ味気ないものになっていたことか――。そんなふうに考えてしまう程度には、SNSにすっかりはまった生活を送っています。だからこそ、他山の石というか人の振り見て我が振り直せというか、「ああ、気をつけなきゃな」と思う光景を見ることが少なくありません。

 

まず間違いなく、SNSをやり過ぎると、バカになることはあっても賢くなることはありません。それを承知でどう上手に付き合うかが、大人のバランス感覚であり自制心の発揮しどころです。うっかり落とし穴にはまらないように、SNSを使う上での注意点をあらかじめ押さえておきましょう。ということで、ここでは「SNSをやり過ぎるとバカになる7つの理由」を考えてみました。

 

【SNSをやり過ぎるとバカになる7つの理由】

その1「やり始めると時間がすぐたってしまって、仕事や勉強がおろそかになる」

その2「つながるのは同じ意見の人ばかりなので、思い込みや偏見が強化される」

その3「殴り返してこない相手を勇ましく罵倒して、強くなった錯覚を抱ける」

その4「たいしたことない意見や行動でも称賛されるので、簡単に付け上がる」

その5「自分を飾っているうちに、自分でも自分はすごいと勘違いしてしまう」

その6「SNSに距離を置いている実は健全な人を『情弱』と見下すようになる」

その7「自分もSNSをやり過ぎているくせに、こうやって同類を批判し始める」

 

「あー、そうそう」と納得できる項目もあれば、「えっ、どういうこと?」と怪訝に思う項目もあることでしょう。それぞれ、簡単に説明いたします。

 

その1「やり始めると時間がすぐたってしまって、仕事や勉強がおろそかになる」

これはまあ、思い当たる方が多いかと思います。一日のうち、いったいどれだけの時間をSNSで浪費していることか。やっていない時でさえ、「あっ、これ写真に撮ってアップしよう」などとSNSに縛られています。たぶん私も、SNSさえなければ、2倍3倍のスピードで原稿が書けるはず。……いや、なければないで、別のことに気が散ったり逃避したりするだけですね。濡れ衣で責任を押し付けてしまって、SNSさん、ごめんなさい。

 

その2「つながるのは同じ意見の人ばかりなので、思い込みや偏見が強化される」

フェイスブックの「お友達」はもちろん、ツイッターでフォローしている人も、よっぽど意識しない限り「同類」ばっかりです。そこに流れてくる意見やそこを覆っている風潮は、世間一般の意見や風潮とはぜんぜん一致しません。しかし、そのことをつい忘れてしまうのが常。SNSを見ていると、ぜんぜん普遍性のない思い込みや偏見が、どんどん強化されてっている人をよく見かけます。たぶん、自分もそうなんだろうと思いますけど……。

 

その3「殴り返してこない相手を勇ましく罵倒して、強くなった錯覚を抱ける」

これは、おもにツイッターでよく見られる光景ですね。「殴り返してこない相手」もいろいろで、政治家やタレントや作家といった有名人、「悪者」のレッテルを貼られて叩かれている人……などなど。あるいは有名人のアカウントに口汚いリプを飛ばしたとしても、そんなことをするヤツはたいてい匿名だし、いつでも逃げ出せます。勇ましく罵倒して、自分が強くなったような気になっている様子を見ると、人間の哀れさを感じずにはいられません。

 

その4「たいしたことない意見や行動でも称賛されるので、簡単に付け上がる」

こっちは、おもにフェイスブックですね。今日もフェイスブックには、凡庸な意見やどうでもいい武勇伝が次々にアップされています。仮に、同じ内容を駅前で大きな声で叫んでも誰も足を止めないだろうし、面と向かってだったら、知り合いにさえ話すことを躊躇したくなるでしょう。しかし、フェイスブックにアップすれば、たくさんの「いいね!」とともに同意や称賛の声が集まります。こんなに簡単に人を付け上がらせるツールはありません。

 

その5「自分を飾っているうちに、自分でも自分はすごいと勘違いしてしまう」

フェイスブックやインスタグラムで陥りがちな落とし穴ですが、ツイッターでもこの効果を得ることは難しくありません。「最高の仲間」との「素敵な時間」を過ごし、「たくさんの気づき」をもらって「今日もすべての人に感謝」している様子をアップしているうちに、自分が極めて充実した毎日を送っていて、ものすごい人格者であるかのように思ってしまいがち。こうした勘違いをしている気配が感じられる人も、しばしば見受けられます。

 

その6「SNSに距離を置いている実は健全な人を『情弱』と見下すようになる」

もちろん自分も含めてですが、SNSなんかにウツツを抜かしているのは、承認欲求が満たされていなかったり自己顕示欲が過剰だったり現実から逃避したい理由があったりなど、何らかの問題を抱えている人ばかりと言っていいでしょう。しかし、そういう人はSNS漬けの自分を正当化したい気持ちもあって、SNSに距離を置いている健全で賢明な人たちを「情弱」として見下す傾向があります。考えてみたら、すごく恥ずかしいですね。

 

その7「自分もSNSをやり過ぎているくせに、こうやって同類を批判し始める」

申し訳ありません。人のことはまったく言えないと自覚しつつ、こんな失礼なことを書いています。SNSをやり過ぎている人は、同族嫌悪というか近親憎悪というか、あれこれアラを探しては同類を批判するのが大好き。ダメな自分を自覚していて、同類の中に同じようなダメ要素を見つけてイラつくのかもしれません。せめて、同類を批判することで小さな優越感を覚えるという、とても情けない行為だけはしないように気を付けたいものです。

 

さて、自分に当てはまると感じた項目は、いくつあったでしょうか。

 

2つ以下なら、さほど心配はいりません。今の調子で楽しく活用しましょう。3つから5つの人も、まだ間に合います。これ以上はまり過ぎないように気を付けつつ、たまにはSNS断ちをするなどして徐々に距離を取りましょう。6つ以上あったとしたら、押しも押されもせぬ「SNSバカ状態」(私も「その3」以外は該当するのでここです……)。そう簡単に今の状況からは抜けられません。開き直って「SNSバカ一代」路線を突き進むのも、それはそれで一興かと存じます。未来に何が待っているのかはわかりませんけど。

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コラムニスト

石原壮一郎

1963年、三重県生まれ。コラムニスト。月刊誌の編集者を経て、1993年に『大人養成講座』でデビュー。大人の新しい概念と可能性を知らしめ、以来、日本の大人シーンを牽引している。2004年に出版した『大人力検定』は...

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