インフルエンザで異常行動

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毎年12月から3月に大流行するインフルエンザ。そもそも風邪とは何が違うのか?


一般的な風邪の原因は100種類以上ものウイルスや細菌などの病原体が体内に入ることで鼻やのどに炎症が起こり、その後、微熱や頭痛などの症状が現れる。風邪には特効薬がない。

 

一方、毎シーズン日本人の1000万人前後がかかるというインフルエンザ。その原因はインフルエンザウイルス。典型的なインフルエンザは、39℃以上の高熱や筋肉痛・関節痛などの全身症状を伴うのが特徴。特に高齢者や子どもでは重症化し、死に至ることもある感染症なのだが...インフルエンザには風邪とは違い特効薬がある。それが、タミフルやリレンザに代表される抗インフルエンザウイルス薬。インフルエンザウイルスの増殖を抑えてくれるため、症状が出てから2日以内に服用すると、症状を軽くすることができるのだ。


だが一方で2004年以降、インフルエンザに感染した子ども達が異常行動を起こし、死亡するという事故が起きていた。その子ども達が服用していたのが「タミフル」だった。


インフルエンザを治すための薬で命を奪われた子ども達。それは衝撃的なニュースだった。抗インフルエンザウイルス薬への抵抗は、恐怖心とともに根強くある。だが、そんな定説をくつがえす新たな事実がわかった。それは一体何なのか?

 

 

■薬を服用していないのに異常行動

 

 

2007年3月。中学2年生の少年は、前の晩から熱があった。近所の病院に行ってみると...インフルエンザB型と診断された。医師は抗インフルエンザウイルス薬のタミフルを処方しようとした。しかし少年の母親は、タミフルを飲めば異常行動を起こすかもしれない、と心配したのだ。医師は、別の薬を提案したが、結局、母親は異常行動を恐れ、薬をもらわなかった。


少年の症状は38℃台の熱と頭痛のみ。インフルエンザB型はA型に比べて症状が軽い場合がある。少年はその晩、症状が悪化することもなく眠りについた。しかし、早朝。家に響く気味の悪い音で、父親は目覚めた。その音の正体は...なんと2階の部屋で少年が壁に頭を打ち付けている音だった。


そしてフラフラと窓まで進み、足をかけた。バランスを崩して1階の庭までまっさかさま...かに思えたがとっさに手すりにつかまった。このとき、父は息子に気づかなかった。息子を探す父の目に飛び込んできたのは...1階へ落ちたのちに庭をさまよっている息子の姿だった。


まさに「異常行動」。

 

しかし、この少年は抗インフルエンザウイルス薬を服用していない。この出来事が世の中の常識を覆す事例のひとつとなった。今までインフルエンザ自体で異常行動が起こるということが考えられていたが、今回の少年の事例が世の中の常識を覆す証拠のひとつとなった。つまり、薬が原因で異常行動が起こるとは限らない事が分かったのだ。


この少年の出来事は、貴重な事例として厚生労働省に報告され、全国的に報道された。そして、2年後の2009年。【異常行動】と【抗インフルエンザウイルス薬】との因果関係は、「不明」と発表された。


危険なイメージのあった抗インフルエンザウイルス薬だが、医師の指示のもと適切に服用することで、早く症状が回復する。


異常行動はたいてい数分で終わるが、長く続く場合や意識が急速に症状が悪化するときは、すぐに医師に診てもらう必要がある。玄関やすべての窓の施錠を確実に行い、内鍵、補助鍵を活用。さらに、ベランダに面していない部屋や、1階で寝かせることが重要。そして、発熱後2日間は、子どもをよく見ておくように。油断は禁物である。

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