【雑学】恵方巻は花街の遊びだった?! 意外と知らない節分トリビア3選

コラム

後藤拓也

 

■恵方巻の発祥は花街の遊びだった!?

 

まずは、スーパーマーケットやコンビニでも、当たり前に巻き寿司が並べられるほど、お馴染みの風習となった恵方巻の由来から。その始まりには諸説あるようですが、有力とされているのが関西発祥という説です。

 

残っている資料などから、江戸末期にはすでに行われていたのではないかと推測されているこの風習。しかし、近畿地方に古くから伝わる伝統というよりも、大阪の花街に集う旦那衆が遊びとして始めたものが、後世に残ったと考えられているようです。

 

 

■恵方巻が全国に広まった理由は?

 

1970年代になると、大阪の寿司店や、寿司の材料である海苔、厚焼き玉子の組合が率先し、セールを行ったりイベントを開いたりして、節分に巻き寿司を食べる風習を広めようと活動。1980年代には、全国展開しているスーパーマーケットが、店頭の販売促進のために、節分の巻き寿司をアピールするようになっていったそうです。

 

こうして徐々に広まっていった風習を、国民的なものに押し上げたのがコンビニでした。スーパーマーケットと同じく、1980年代から太巻きの販売を開始し、1980年代の終わりには「恵方巻」という呼称が使われるように。1998年には、セブン&アイ・ホールディングスが全国発売に踏み切るなど、コンビニ業界全体で恵方巻という風習を広め、盛り上げるようになりました。

 

現在では節分の風物詩として定着した恵方巻ですが、激しい商戦の裏で大量廃棄される巻き寿司が大きな問題となっており、販売戦略の見直しを検討するスーパーマーケットやコンビニが出始めています。作られてきた伝統がこの先どうなっていくのか、注目していきたいところですね。

 

 

■そもそも鬼退治で豆をまくワケとは?

 

最後に、日本では室町時代から行われているという豆まきについて解説いたしましょう。

 

豆を使うのは、「魔眼(まめ)」や「魔滅(まめ)」に通じるから。災害や疫病を鬼に見立て、それを追い払うために、鬼の眼に向かって豆を投げつけて退治することが、風習として定着してきたようです。

 

ちなみに、炒った豆を使うのは、「炒る」という言葉が、鬼の眼を「射る」に通じるからだそう。生の豆では効果がないばかりか、拾い忘れた豆から芽が出ると縁起が悪いという言い伝えもあるそうなので、お気を付けください。

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