アルファ ロメオ初のSUVにして世界最速──ステルヴィオがLAデビュー

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アルファ ロメオは11月16日、米ロサンゼルスで開催中のLAショーで同社初のSUV「ステルヴィオ」を披露した。各メーカーがタイムを競うニュルブルクリンク北コースで、SUV最速ラップを叩き出したステルヴィオとは、一体どんなクルマなのか。

 

アルファ ロメオ ステルヴィオ クアドリフォリオ|Alfa Romeo Stelvio Quadrifoglio
 

11月16日に開幕したLAショーで、アルファ ロメオは初のクロスオーバーSUV「ステルヴィオ」を発表。ワールドプレミアの模様は、ライブストリーミングを通じて全世界に向けて発信された。

 

新生アルファロメオ ステルヴィオは、すでに先行リリースされている同社のDセグメントサルーン「ジュリア」と同じFR/AWD用のアーキテクチャー「ジョルジオ」を基盤に開発されたモデル。FR由来のプラットフォームを使用したこともあって、前後重量配分は50:50という好ましい数値となる。

 

 

そしてボディは、ルーフおよびテールゲートを低めに寝かせた、いわゆるクーペスタイル。仮想ライバルであるドイツ製プレミアムSUV、例えばメルセデス・ベンツが「GLC」と「GLCクーペ」、BMWが「X3」と「X4」の2本立てとしているのに対して、派生モデルを積極的に展開しないアルファ ロメオが、クーペ色の強いスタイルに1本化してマーケットに乗り込むという戦略は、至極当たり前の選択と言えるかもしれない。

 

フロントマスクやテールエンド周辺のスタイル、特にランプ類のデザインは、ジュリアとの深い共通性が強調されるが、これもドイツのプレミアムブランドが近年常套的に行う「ファミリーフィーリング」ブランドイメージの共通化を目指した故のこと。

 

 

基本グレードは、今回のワールドプレミアの段階で2機種が設定される。現時点でのベーシックモデルは、パリ・サロンで発表されたばかりの「ジュリア ヴェローチェ」に共通する、280psスペックの直噴直列4気筒2リッター+ターボを搭載し、144mph(≒231km/h)のマキシマムスピードを標榜する「ステルヴィオ TI」。

 

もうひとつが「ジュリア クアドリフォリオ」と同じく最高出力505hp(欧州向けプレスリリースでは510hp表記)を発揮する高性能バージョン「ステルヴィオ クアドリフォリオ」。2.9リッター V6ツインターボエンジンを搭載し、0-100km/加速タイムは3.9秒。最高速は実に177mph(≒284km/h)をマークする。

 

ステルヴィオ クアドリフォリオは、既にタイムアタックを敢行したニュルブルクリンク北コースにて“7分59秒00”という、歴代SUVの中でトップにランクされるラップタイムを計上。現時点における「世界最速の市販SUV」のタイトルホルダーの座に就くこととなった。

 

これから北米マーケットでの完全復活を目指しているアルファ ロメオ ブランドにとっては、最も期待値が高いであろうSUVのステルヴィオをLAショーにて発表したことには、大きな意味があると言える。その意気込みを示すように、すでに北米では一般向けの公式WEBサイトにもステルヴィオの詳報が記載されている。

 

一方、現時点ではジュリアさえ正規導入を果たしていない日本マーケットでの展開はどうなるのか?今後も目が離せないところである。

 

 

ところで車名の「ステルヴィオ」とは、北イタリアのアルプス山塊にある有名な峠から採ったもの。これまで1930年代の「ブガッティT57」に設定されたデカポタブル(カブリオレ)ボディ、および日産系のオーテック・ジャパンとカロッツェリア・ザガートが1989年にデビューさせた「オーテック・ザガート・ステルビオ」に命名されてきたネーミングが、今度はアルファロメオの量産モデルとして復活したことになる。

 

(文・武田公実)

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