『ガリガリ君』の有名キャラクターには、嫌われ者だった悲しい歴史があるってホント?

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後藤拓也

 

■ガリガリ君誕生物語

 

ガリガリ君が誕生したのは1981年。1964年に発売され、すでに看板商品となっていたカップかき氷「赤城しぐれ」を改良し、友だちとの遊びに夢中となっている子どもたちが、片手で持って食べられるように開発が開始されたのだとか。アイスキャンディーでかき氷をコーティングすることによって、夏の暑さでも溶けにくく、棒が抜けにくい商品となっているそうです。

 

かき氷をもとに商品開発がスタートしたこともあり、カップかき氷をスプーンで削った際の“ガリガリ”という音が、そのまま商品名に決まりかけていたとのこと。しかし、これでは味気ないと開発陣は感じていたらしく、当時は専務だった現会長の井上秀樹氏に相談したところ、“君”をつけることを提案され、現在のガリガリ君という名前になったそうですよ。

 

ソーダ味として売り出したのは、市場規模が段違いに大きい、飲料業界に目を向けたため。日本人の味覚に合ったフレーバーを探すなかで、ラムネやサイダーをヒントにすることを思いついたといいます。また、赤城しぐれと同じイチゴ味やミルク味で売り出せば、カップをバーに変えただけの安売り戦略と捉えられてしまうのではないかという懸念もあった模様。

 

ちなみに、「ソーダ味といえば青色」というイメージを定着させたのは、ガリガリ君だといわれています。子どもたちが外で味わうアイスということで、海と空をイメージさせ、また、ソーダの清涼感にも合っているという理由から、ガリガリ君のソーダ味は青色になったようです。

 

 

■“ガリガリ君”は嫌われ者だった!?

 

ガリガリ君といえば、パッケージのキャラクターもお馴染みですよね。発売当初からイメージキャラクターとして描かれていた“ガリガリ君”ですが、そのフォルムは何度かリニューアルされています。

 

大幅な整形(?)を施すきっかけとなったのは、1999年に行われた消費者アンケート。今では人々から愛されるアイコンとなっていますが、当時の“ガリガリ君”には「歯ぐきが汚い」、「汗が泥臭い」などの声が寄せられてしまっていたのだとか……。その時点で発売開始から約20年が経っており、すでに商品の顔となっていましたが、心のなかでは不満に思っている人がたくさんいたのですね。

 

2000年には、歯を白くして歯ぐきを見えないようにするなど、大胆なリニューアルが実施されたのですが……その努力も虚しく、2004年にとある雑誌で行われた「嫌いなキャラクターランキング」では、4位という不名誉な結果になってしまったそう。

 

これが関係者にさらなる意識改革をもたらし、好感度向上のためのさまざまな取り組みが開始されます。“ガリガリ君”のためのプロモーション会社を作り、企業や地方自治体とコラボレーションするという作戦が成功して、ついにイメージアップを果たしたそうですよ。

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後藤拓也

編集プロダクションA4studio(エーヨンスタジオ)所属のライター。1992年、東京都生まれ。生きている時間の大半はラジオを聴いている。将棋の対局を観戦したり、野球やサッカー、プロレスを見たり、人文書を読んだり...

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