「やっとお酒を飲む仲になったが、どう誘えばよいのか分からない…」自分からアプローチができない男女の心理とは

人間関係

 

■いざというとすくんでしまう

 

出会って好感を抱き、デートをするようになったものの、自分の恋心を伝えることができないままのマナトさん(35歳)。


「社会人になってすぐ、学生時代からつきあっていた彼女にフラれてしまって。3年たったら結婚しようと言っていたんですけどね……。それ以来、恋愛とは縁遠くなりました。久しぶりに気になる女性に巡り会えたのが半年前。彼女のほうからお茶でもと誘ってくれて、それから食事に行くようになり、やっとお酒までたどりついたんですが」

 

もっと深い関係になりたい。そう思いながら、いつも食事をしてバーに行って、そこから別々に帰る日々が続いているのだそう。

 

「どう言って誘えばいいのか、あるいは誘う前に手を握ったりしたほうがいいのか。あれこれ考えて、結局、何もできないままなんです」

 

好きだとひと言、思い切って言ってみたらどうなのだろう。そう言うと、彼はしばらく首を傾げて考え込んでいた。

 

「今は会えていますが、好きだと言ったとたん、会えなくなる可能性もありますよね」

 

だが、ずっと今のままの関係でいたら、彼女のほうが「私のことはただの友だちなのね」と納得してしまう可能性もある。関係が固定すると、そこから恋人への昇格は意外とむずかしいものだ。

 

その後、彼から連絡があった。「好きだと言おうとして、やはり身も心もすくんでしまい、言えなかった」そうだ。めげずにチャレンジし続けてみるしかない。

 

 

■自分から誘っていいかどうかわからない

 

一方、女性の中にも好きになったのに自分からアプローチできないという人はいる。

 

「やっぱり男性から誘ってもらわないと……。私から誘ったらでしゃばりな女だと思われませんか?」

 

サトミさん(36歳)は表情を曇らせる。今どきは女性から動かないと、なかなか恋は始まらないものだが、それができない女性もいるのだ。彼女が気になっているのは、仕事仲間の同世代の男性。知り合って半年、一度だけ仕事の流れで食事をしたことがある。

 

「そのときさりげなく、恋人はいないことは聞き出したんです。ただ、その後も仕事は続いているので、あまり無謀なこともできないと思って」

 

彼とはSNSでつながっているが、私信のやりとりはしていない。

 

「どうやって誘えば仕事に支障をきたすことなく、彼ともっと親しくなれるのかがわからないんです。しかも彼から誘ってこないということは、私は彼の恋愛範疇外なのだろうし」

 

彼のほうも仕事に支障をきたすことを怖れているのかもしれない。仕事が一段落したところで、打ち上げのように食事に誘ってみる手はある。

 

「もうじき、彼との仕事は終わるんです。また近いうちに再会しますが、その合間に個人的に誘ってみたいとは思っています」

 

その際は、自分にも相手にも逃げ道を残しておくことが重要だ。いきなり距離をつめるのではなく、彼の興味のあることを探っておいて、仕事が一段落したら、それに関わりのあることで誘いをかけてみるとか。たとえば彼がサッカー好きなら、サッカーのチケットが手に入ったというような方法もある。友だちのノリで軽く、さりげなく誘うのがポイントではないだろうか。

 

とにかく一度、プライベートで会ってみる。そうしない限り、何も進まない。遠巻きにして見ているか、互いによく知らないのに「好きです」と宣言してしまうとか、距離の詰め方に迷う人が多いのだが、一歩ずつ着実に距離を縮めていったほうが無難だ。途中で、いつでも引き返せるようにしておけば互いに傷つかずにすむのではないだろうか。
 

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ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

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