貴方はアンジーを知った気でいないか? “アンジェリーナ・ジョリー”出演の名作映画3選

コラム

TND幽介

 

■『17歳のカルテ』:新人ながらアカデミー賞にも輝いた、実録青春ドラマでの名演!!

 

今でこそド派手な大作映画のイメージが強いアンジーだが、数々の映画賞に輝いた1998年公開の『ジーア/悲劇のスーパーモデル』、そして翌年公開の本作でアカデミー助演女優賞を受賞するなど、キャリア初期の90年代には、ギラギラとした演技派女優として話題になることが多かった。

 

自殺未遂を起こして精神病院に入れられた17歳の少女・スザンナ。彼女は、院内の少女たちのリーダー格であるエキセントリックな少女・リサと心を通わせていくが、リサの行きすぎた行動にすれ違いを感じ、仲間内から孤立してしまい……というのが、本作のあらすじ。

 

アンジーの演じたリサは、主演のウィノナ・ライダーを凌ぐと評判に。クールで危なっかしい、それでいて心の奥はボロボロという、観る者の心を惹きつけるエモーショナルな演技は圧巻である。壊れやすい少女たちの、儚く苛烈な輝きは、一見の価値アリだ。

 

 

■『トゥーム・レイダー』:人気ゲームを実写化。クールでセクシーな無敵っぷりに酔いしれろ!!

 

アンジーのキャリアで外せない役柄が、2001年に公開となった大ヒットアクション超大作『トゥーム・レイダー』で演じた、主人公のララ・クロフトだろう。

 

今は亡き大富豪クロフト卿の娘ララ・クロフトは、父の部屋で、時を支配するという伝説の秘宝“光のトライアングル”につながる鍵を見つけ、その捜索を決意する。だが時を同じくして、秘宝を狙う秘密結社・イルミナティの影がララに迫っていた……というのが、本作のストーリーだ。

 

ワイルドに結んだポニーテール、アクティブなタンクトップにホットパンツ、腰に差した二丁拳銃……。まるで、原作のテレビゲームから抜け出てきたかのようなアンジーの姿に世界中のファンは魅了されたが、そのポップすぎるイメージのせいか、ゴールデンラズベリー最低助演女優賞にもノミネートされてしまった。

 

 

■『マレフィセント』:ディズニーの名作を悪役視点からリメイク。悪のツンデレ女王を好演!!

 

最後は、2014年公開のディズニー実写映画『マレフィセント』だ。1959年の伝説的アニメ映画『眠れる森の美女』を、悪の女王“マレフィセント”の視点で再解釈した意欲作であり、アンジーの彫りの深い容姿と相まって、ハマり役との声も多かった1作だ。

 

人間の国と妖精の国が対立する世界。妖精の国の少女マレフィセントは、人間の少年ステファンと出会って恋に落ちる。しかし時が経ち、野心に目覚めたステファンに裏切られたマレフィセントは、翼を奪われてしまう。のちに、ステファンに娘のオーロラ姫が生まれたと知ったマレフィセントは、彼女に死の呪いをかけてしまうのだが……というのが、本作の筋立て。

 

リメイク前は邪悪の化身だったマレフィセントが、本作では悲しい過去を持った身として描かれている。その魅力は、何と言っても彼女のツンデレぶり。純粋なオーロラ姫を内心気にかけ、徐々に悪の心がほぐれていく様には、思わずにやけてしまうはずだ。

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