【1997年のヒット曲ベスト5】安室にglobeにSPEEDに…この年のヒット曲、わかる?

コラム

 

1997年は消費税が5%に引き上げられ、金融機関の破綻が相次ぐなどまだまだ不況真っ只中。しかし、いつの時代もそんな陰鬱な気分に寄り添ってくれるのは音楽…! 今回は1997年のヒット曲ベスト5をお届けします。

 

 

■第5位 『STEADY』(SPEED)…127万枚以上

 

第5位はSPEED『STEADY』。テレビドラマ『イタズラなKiss』(テレビ朝日系)に起用されました。中〜高生の女の子が歌うにしては大人びた歌詞で、聴いているこっちがドキドキしてしまいましたね。

 

SPEEDは安室奈美恵を輩出した沖縄のアクターズスクールに通っていたメンバーで結成され、前年の96年に『Body&Soul』でダンス&ボーカルグループとしてデビュー。澄んだ歌声と背伸びした歌詞のギャップ、そして圧倒的な実力がオトナたちのハートを鷲掴みし、時代を代表するアーティストとなったのでした。

 

 

■第4位 『FACE』(globe)…132万枚以上

 

前年の96年に引き続き、globeが上位にランクイン。テレビドラマ『彼女たちの結婚』(フジテレビ系)の主題歌にもなったこの曲は、大ヒットした『DEPARTURES』の次に発表されたシングル曲です。

 

当時まだマイナーな存在だった日本語ラップを取り入れていたglobe。安定して成果を上げ続けているように見える小室哲哉さんですが、常に新しい要素を取り込み続けるのはリスクと隣り合わせだったはず。けれど、そんなチャレンジングな姿勢を貫いた結果、J-POP界に風穴を空けまくっていたわけですね。

 

 

■第3位 『ひだまりの詩』(Le Couple)…146万枚以上

 

『ひだまりの詩』は夫婦デュオLe Coupleが日の目を見た1枚。ドラマ『ひとつ屋根の下2』の挿入歌に使用されたことで、切ないのに優しい曲調が徐々に注目され、大ヒットを記録しました。

 

Le Coupleはこの曲のヒットまで、車で有線放送所631カ所を奔走し、曲を流してもらえるよう頼み込むなど、絵に描いたような下積み時代を送っていたそう。その苦労が報われたんですね。…けれど、現在離婚をしたことでデュオは解消。それぞれ音楽活動をしているんだとか。

 

 

■第2位 『硝子の少年』(KinKi Kids)…168万枚以上

 

ジャニーズグループから年間売上トップ5入り。KinKi Kidsのデビュー曲『硝子の少年』が第2位でした。売れたのには裏付けもあり、この曲は山下達郎が作曲、松本隆が作詞を担当しているというブランドつきだったのです。

 

しかし、この『硝子の少年』は“KinKi Kids伝説”の始まりにすぎません。2020年2月現在、デビュー以降発表したシングルは41作連続でオリコン週間シングルランキング1位を獲得しており、いまだに記録を更新中。現在もジャニーズグループのなかで一目置かれる存在ですよね。

 

 

■第1位 『CAN YOU CELEBRATE ? 』(安室奈美恵)…222万枚以上

 

ぶっちぎりの第1位は安室奈美恵さんの『CAN YOU CELEBRATE ? 』。アムラーファッションが社会現象になっていたことを考えると納得の順位。結婚式の大定番との呼び声高いこの曲も、小室哲哉さんが手がけています。

 

ちなみに安室奈美恵さんは女性ソロアーティストシングル歴代売り上げ1位の記録を持っています。2018年に惜しまれながら引退した彼女ですが、翌2019年Apple Musicの配信からわずか1週間で、日本人アーティスト史上最多の再生回数を叩き出したことでも話題になりましたね。

 

――1997年のヒット曲ベスト5は、女性ボーカルたちが彩っていました。心なしかしっとりした曲調の楽曲が多かったようですね。


 

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