明治「エッセル スーパーカップ」の秘密! “エッセル”って何語でどんな意味か知ってる?

コラム

後藤拓也

 

大手食品メーカー・明治のアイスクリームブランドといえば「明治 エッセル スーパーカップ」。定番商品ではあるものの、名前の“エッセル”の意味を知らない人も多いはず。今回は、この人気アイスのトリビアをお届け!

 

 

■そもそもエッセルって何?

 

単に“スーパーカップ”と略して呼ばれがちですが、正式名称は「明治 エッセル スーパーカップ」と言います。名前に含まれている“エッセル”が何語で、どういう意味の言葉なのかわからないから、省略されてしまうのかもしれませんね。

 

実はコレ、二つの英語から作られた造語。「非常に優れた」という意味を持つ「エクセレント(Excellent)」と、「絶対に必要な、主要な」といった意味を持つ「エッセンシャル(Essential)」を掛け合わせたものなんだそうです。質が高くておいしいアイスだという自信と、いつでも人々の中心に置かれる正統派なアイスだという自負が込められた名前のようです。

 

ちなみに、パッケージでも大きな文字で書かれていて、CMでも強調されることが多い“スーパーカップ”ではなく、明治の社内では“エッセル”と呼ばれているらしいですよ。世間に浸透しているという理由で“スーパーカップ”が前面に打ち出されてはいますが、この商品ブランドはあくまでも“エッセル”なので、明治としてもできれば“エッセル”と呼んでほしいのかもしれません。

 

 

■大定番アイスの開発物語

 

「明治 エッセル スーパーカップ」のもととなったアイスの販売が始まったのは1991年のこと。手ごろな価格でありながら美味しいアイスを目指して開発が行われ、「エッセル」という名前で発売されました。

 

「エッセル」の形状は、“落とし蓋タイプ”と呼ばれるカップの内側に蓋が入り込んだもので、これではどうしても、内容量が少なくなってしまうという問題点がありました。そこで生みだされたのが、1994年発売の「明治 エッセル スーパーカップ」だったのです。

 

当時としては珍しく、“でかくてうまい”というコンセプトのもと商品開発が行われ、内容量を増やすために、その蓋はカップに被せるタイプのものへと変更されました。この革命的なカップアイスの発売が開始されると、目新しさも手伝ってか瞬く間にヒット商品となり、カップアイス界の勢力図を塗り替えるまでの存在となりました。

 

 

■小型の“ターボカップ”も!?

 

こうして、老若男女問わず愛される定番アイスが誕生したわけですが、その地位は一朝一夕に作られたわけではありません。これまでに、パッケージは何度もリニューアルされていますし、期間限定フレーバーは70種類以上も発売されているそうです。

 

人気を獲得・維持するために行われたさまざまな取り組みのなかには、結果が出なかったものもあった様子。2006年には、“スーパーの次はターボだろう”という考えのもと、やや小ぶりな「明治 エッセル ターボカップ」が発売されたのですが……ネーミングが分かりづらかったのか、ものの見事に失敗してしまったそうですよ
 

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