「今はまだひとりがいい…」28歳、結婚したくないけど、彼女を失いたくはない男性

人間関係

 

■彼女は結婚したがっている


つきあって3年、同い年の彼女はそろそろ結婚したいと焦れているようだと話すのは、ダイキさん(28歳)だ。社会人になって5年、彼自身は「社会人としてまだまだだし、もうしばらく独身で自由に暮らしたい」と思っているのだが、彼女は第一子を30歳までには産みたいと考えている。


「周りもまだ結婚していないし、社会人としてようやく少し仕事がおもしろくなってきたところだから、今はまだひとりがいいんですよね。家庭を持つってやはり男としては責任重大だから、独身生活を楽しみ尽くしたところで、とどうしても思っちゃう」


結婚することで自分が失うものの大きさを彼は考えているそうだ。時間やお金、行動の自由など、いろいろなものを犠牲にしないと家庭は持てない。言い換えれば、その覚悟がないうちに結婚するのは無責任だと思うと言う。


「彼女は、家庭を持っても自分も働くから、それほど不自由はないはずというけど、子どもができれば子どもにはいろいろ手をかけお金をかけたい。自分だってそうやって育ててもらったんだから。でも今はまだ無理。それが彼女にわかってもらえないんですよ」


彼女とは同い年だから、あと3年待ってほしいとは言いづらい。だが実はそれが本音だという。つきあいが長くなって自然と結婚という方向へいけばそれでいい。彼女に言わせれば、もう3年もつきあっているのだからそろそろ結論を出してよということなのだろう。このあたり、いつまでたっても男女の感覚の違いは埋まらない。

 

 

■彼女を失いたくはない


といってダイキさんは、彼女に「あと3年、結婚するつもりはないからそれがイヤなら別れよう」とも言えない。


「最近、友だちがみんな結婚していくのよねとため息をつきながら、上目遣いで僕のことを見た彼女の表情が忘れられないんですよ。なんだか僕が悪者みたいで。彼女を失いたくはない、でも自分の自由もまだ確保したい。その間でつらいなあと思うこともあります」


彼女はあの手この手で彼から「結婚」という言葉を引き出そうとしているそうだ。それがいじらしくもあり、うっとうしくもありというのが彼の本当の気持ちだ。


「やはりきちんと話し合ったほうがいいんでしょうね。妥協案として彼女の30歳の誕生日というのもありかなと思うんですが、あと2年でも彼女は待てないというだろうなというのがわかっている」


このままずるずると時間を引き延ばすのは、彼女にとってもよくないし、自分自身も引け目を感じてしまう。それならいっそ、別れたほうがいいのかもしれないと彼は思っている。


「自分の人生を決めることにもなるわけですよね。ダメなら離婚すればいいという簡単な話ではないから」


大事なことだから慎重になる、大事なことだから先送りしてしまう。その気持ちはよくわかるが、彼女にしてみればじれったいだろう。


「彼女が本気で決断を迫ってくるまで、僕自身はこの状況でいようと思ってる。優柔不断ですけど、ぎりぎりまで追いつめられないと結論を出せないような気がするんです」


言い換えれば、女性が本気で詰め寄れば彼が決断する可能性は高いということ。つきあうのも結婚するのも、今は女性が主導権を握っていく時代になっている。
 

この記事が気に入ったらいいね!しよう

citrusの人気記事をお届けします

SNSで記事をシェア

ノンフィクションライター

亀山早苗

明治大学文学部演劇学専攻卒業後(専攻は歌舞伎)、雑誌のフリーランスライターに。 ライター歴、もうじき30年。離婚歴1回の現在独身。長い間、男女関係に興味を持ち続け、さまざまな立場の男女に取材を重ねてきまし...

亀山早苗のプロフィール&記事一覧
ページトップ