【疑問】透明なコーヒーやお茶ってどうやって作ってるの? 衝撃の製造方法に驚き!

コラム

後藤拓也

 

一時期ブームとなっていたのが“透明飲料”。見た目の物珍しさから話題を集め、コーラや紅茶、カフェラテといった飲み物の、透明バージョンが次々と発売されていました。今回は、これらの透明飲料がどうやって作られているのか、お教えいたします!

 

 

■【透明コーラ】50種類以上のサンプルを試作

 

透明飲料ブームの火付け役になったと言われているのが、2010年に発売された「い・ろ・は・す みかん」。しっかりとジュースのような風味が付いているにもかかわらず、見た目は透明というギャップが受け、この商品がヒットを飛ばしたことから、さまざまな透明飲料が開発されることになったようです。

 

2018年には、「コカ・コーラ クリア」という透明コーラまで発売されています。コーラ特有の黒い色はトレードマークとなっているだけに、この商品の登場は大きな話題を呼びました。

 

日本コカ・コーラ社よると、透明なコーラの開発には、さまざまなノウハウや技術、発想力が不可欠だったとのこと。透明にするためには、コーラの液色の元となっているカラメルを抜く必要があるのですが、そうすると味のバランスが崩れてしまうのだとか。

 

そのため、米国本社で行われた開発では、さまざまな原材料やフレーバーを試し、50種類以上のサンプルを作った末に、やっと発売にこぎつけたそうです。

 

 

■【透明紅茶】水蒸気で茶葉から風味を抽出

 

2017年にサントリー食品から発売されたのが、透明な紅茶「PREMIUM MORNING TEA」シリーズの“ミルクティー”と“レモンティー”です。こちらが新登場した際も、常識を覆す色のない紅茶に、驚きの声がたくさん上がりました。

 

この透明紅茶の作り方には、「高濃度アロマ抽出製法」という名前が付けられています。なんでも、沸騰するお湯の上に紅茶の茶葉をセットし、茶葉に当てた水蒸気を集めることで、紅茶の香りだけを高濃度に取り出すことができるのだとか。ただ、これでは乳成分の入っているミルクティーが、透明になっている理由が分かりませんよね。

 

同商品に使用されたのは、牛乳から抽出した透明な成分「乳糖」と「乳清ミネラル」。これを使うことで、水のような見た目でありながら、ミルクの風味が感じられるドリンクに仕上がっていたそうですよ。

 

 

■【透明カフェラテ】コーヒーエキスを水に配合

 

最後に、アサヒ飲料が2018年に発売した「アサヒ クリアラテ from おいしい水」をご紹介しましょう。こちらは、なんとカフェラテを透明にしたという商品です。

 

ミルク感を出すために、生乳由来の「乳清ミネラル」が加えられているのは、「PREMIUM MORNING TEA」シリーズのミルクティーと同じ。しかし、どうやってコーヒーを透明にしたのでしょうか。

 

鍵となったのは、「クリアラテ製法」というアサヒ飲料独自の製法。「乳清ミネラル」と共に、コーヒー豆からエスプレッソ抽出したコーヒーエキスを天然水に配合することで、カフェラテの味と透明な見た目という矛盾した二つの要素を実現していたそうですよ。
 

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