【衝撃】埴輪や土器の修復作業でも正式採用!?「セメダインC」の意外な用途と進化の歴史!

コラム

citrus 二階堂銀河

 

工作や手芸などで使ったことがある方も多いであろう、セメダイン株式会社の看板商品「セメダイン」シリーズ。そのなかでも、黄色と黒のパッケージカラーがトレードマークの「セメダインC」は、意外な用途に使用されていることをご存知だろうか?

 

 

■工作や手芸だけじゃない! 文化財修復でも大活躍

 

そもそも「セメダインC」とは、木や紙、布の接着を用途とする透明な液体の接着剤。この「セメダインC」がなんと、埴輪や土器といった文化財の補修作業にも用いられているのだ。

 

これはセメダイン株式会社の公式ホームページにも記載されている事実で、固定が簡単かつアセトンを使用することで損傷させずに取り外すことができることが、文化財修復に使われている理由なのだという。

 

ちなみに、アセトンとははがし液の一種で、マニキュアの除光液や、車やバイクのオイル汚れを落とすためにも使われている、意外と日常で触れる機会の多い化学薬品だ。

 

また、セメダイン株式会社の公式Twitterアカウントの2017年8月9日のツイートには、「文化財修復のガイドラインにも『セメダインCを使う』と書いてあるのだとか」とも書かれている。それほどまでに「セメダインC」の性能が、文化財修復という失敗の許されない現場でも信頼されているということだろう。

 

 

■正式名称は「C」!? セメダインの名前の秘密

 

先ほどから「セメダインC」と呼んでいるセメダイン株式会社の接着剤だが、実はその正式名称は「C」というらしいのだ。

 

セメダイン株式会社の公式ホームページにある家庭用製品一覧を見ると一目瞭然、商品名には「C」としか書かれていない。その理由はセメダイン株式会社公式Twitterアカウントが2020年1月24日に投稿したツイートによると、「セメダイン」は接着剤ブランドの総称を指しているからだとのこと。つまり、「セメダインC」はブランド名と商品名が混在した名称というわけだ。

 

となると、なぜ「A」や「B」ではなく「C」なのかが気になるところ。その理由は極めてシンプルで、1923年にセメダイン株式会社の創業者である今村善次郎が完成させた初の日本産接着剤「A」から「B」を経て、1938年に「C」が発売されたという歴史があるためである。

 

1923年から100年近くの歴史を誇るセメダインの現在の主力商品は「スーパーX」。多用途かつ剥がれにくい「スーパーX」の性能から、「C」という定番商品を生み出してもなお進化を続ける、セメダイン株式会社の企業努力のほどが窺い知れるだろう。
 

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