【北斗の拳】「お前はもう死んでる」を言い放った技って? ケンシロウの北斗神拳5選
80年代の「週刊少年ジャンプ」の看板漫画にして、バトル漫画の金字塔的作品『北斗の拳』。本作は、暴力が支配する核戦争後の世界を舞台に、必殺の暗殺拳「北斗神拳」を操る主人公ケンシロウの旅路を描いた。今回は劇中に登場した「北斗神拳」の技を5つ紹介。
■北斗百裂拳/記念すべき第1話で披露された超連撃からの爆裂殺法!!
ケンシロウの「あたたたたーーーっ!!」という雄叫びと共に繰り出されるこの技は、人体に708つあるという経絡秘孔に目にも止まらぬ連撃を加え、その効果により相手の肉体を内側から爆裂させるという凄まじい威力を誇っている。
この技が登場したのは『北斗の拳』第1話。とある村を襲ったジード一味のジードにケンシロウが食らわせたのだ。連撃自体に威力はさほどないようで、食らった直後のジードは「きさまの拳など蚊ほどもきかんわー」と強がっていたが、そんなジードにケンシロウが言い放ったのが、かの有名なセリフ「お前はもう死んでる………」である。
■北斗鋼筋分断脚/相手の筋力を奪いおとなしくさせる妙技!!
第11話で登場したこの技は、肩の付け根近くと頬にある二つの秘孔を突くことで、腕の筋力を大幅に下げることができる技だ。これを食らうと例え剛腕を誇る大男でさえも、その腕がだらりと垂れ下がってしまうのである。
この技は、ケンシロウが訪れたとある酒場で、飯をよこせと暴れる大男に見せた技。男を黙らせた見返りにケンシロウは見事に食料をゲットしていた。威力の調節もできるようで、ケンシロウは男が真面目に働けるくらいの筋力は残したようである。
■残悔積歩拳/相手の脚を勝手に動かし、自ら死地に向かわせる裁きの拳!!
第51話でケンシロウが相手の頭や胴体に無数に撃ち込んだこの拳は、食らわせた相手の脚を勝手に動かすことができ、本人の意思を無視して後ろに下がらせることができる。これにより、高所にいた場合などは、敵は自ら飛び降りざるを得ないという恐ろしい結末を迎えることになる。
ケンシロウがこの技を食らわせたのは、自身の義兄であるトキの名を語り、非道な人体実験を繰り返していた卑劣漢・アミバ。アミバはこの技により怯えながらも自らの足で塔から飛び降り、同時に突かれていたと思われる秘孔の影響で、落下中に爆裂した。
■北斗有情猛翔破/死をもたらすも苦痛は与えぬ慈悲深き一撃!!
北斗神拳には相手に苦痛を与えずに葬り去る技もある。その最たる技が、トキの使う「北斗有情破顔拳」。痛みはおろか相手に快感すら与えるトキの秘技だ。そしてそれに近い技をケンシロウも会得している。
そのトキの秘技「北斗有情破顔拳」に近いというのが「北斗有情猛翔破」で、この技を披露したのは、第97話での強敵サウザーとの決着場面。空高く舞い上がったサウザーを下から迎え撃つ形で、ケンシロウは無数の拳を叩き込み、胸の中心にトドメの拳を突き立てた。食らったサウザーは敗北を認め、師オウガイの遺体に寄り添いながら安らかな顔で散っていったのである。
■無想転生/無より転じて生を拾う、北斗神拳の究極奥義!!
この技が披露されたのは第124話、宿敵ラオウとの決闘シーンでのこと。深い悲しみを背負った者だけが会得することができるとされ、これを会得すると、ほぼ全ての攻撃を回避し、そこから転じて防げない攻撃を放つことができる。
旅路のなかで幾多の別れを経験してきたケンシロウだからこそものにできたこの技に、ラオウは一度敗退を喫している。しかし、ラオウも後に愛するユリアへの愛と悲しみを背負ったことで、この究極奥義を会得するに至っているのだ。