【Amazon】旧社名は“死体”と間違われていた? 四半世紀以上の躍進の歴史を紐解く

コラム

 

今や生活と切り離せない存在になった世界最大級のショッピングサイト「Amazon」。その歴史が1994年に設立された「Cadabra」という会社から始まり、その社名が“死体”と間違われてしまったことから現在の名となったことをご存知だろうか?

 

 

■Amazonの歴史は書籍のインターネット販売から始まった!

 

創業者のジェフ・ベゾスはアメリカのニューメキシコ州で生まれた。幼少期から機械や発明に関心を持ち、自分のベビーベッドをねじ回しで解体したこともあったそうだ。

 

そんな幼少期を経て、ベゾス氏はプリンストン大学でエンジニアリングとコンピューターサイエンスを学び、1986年に主席で卒業。その後はさまざまな金融機関で勤務し、特に1990年に入社した大手ヘッジファンドでは、たった4年で上級副社長の座に上り詰める才覚を発揮した。

 

そんなベゾス氏がAmazonの着想を得たきっかけは、インターネットビジネスについて調査したときのこと。インターネットの急速な成長を知ったベゾス氏は、書籍のインターネット販売に目をつけ、一念発起して勤務していたヘッジファンドを退職。1994年に「「Cadabra.com」(カタブラドットコム)」を設立する。

 

魔法の呪文である“アブラカタブラ”に由来した社名だったのだが、“死体”を意味する英語「cadaver」とたびたび聞き間違えられたという。そこで、“世界一の流域面積を誇るアマゾン川のように広大なシェアを得られるように”という願いから、現在の「Amazon.com」へと社名を変更されたのだ。

 

 

■ITバブルの崩壊を乗り越えて世界トップクラスのECサイトへ

 

創業から順調な成長を続けていたAmazonは、1997年にナスダックへ上場して株式を公開。1999年には35歳のベゾス氏が、アメリカの雑誌『タイム』で今年の人々の一人に選ばれた。当時としてはチャールズ・リンドバーグ、エリザベス2世、マーティン・ルーサー・キング牧師に次ぐ、4番目に若い人物だったという。

 

2001年のITバブル崩壊では、人材の流出や株価の下落といった危機に見舞われることとなる。しかし、2003年にほかの小売業者がAmazonのプラットフォーム上で商品の出品・販売を行う「マーケットプレイス」を導入し、一発逆転を果たした。

 

その後もAmazonは2005年に無料で商品を配送する会員サービス「Amazonプライム」を開始し、2007年には電子書籍「Kindle」をスタートするなど、数々の革新的な試みで話題を振りまいている。

 

――安定した職を捨ててまで挑戦したベゾス氏の熱い想いと好奇心がなければ、世界的な企業となった今のAmazonの栄光も、私たちの便利な生活もなかったはず。Amazonのサクセスストーリーは、多くの人に勇気を与えてくれるだろう。
 

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