え、地獄先生ぬ〜べ〜の「鬼の手」って最強じゃないの!? 効かなかった恐怖の怪異3選

コラム

TND幽介

 

『地獄先生ぬ〜べ〜』といえば、累計発行部数2000万部を記録した週刊少年ジャンプの人気漫画だ。本作は左手に眠る“鬼の手”を使って生徒を守る主人公ぬ〜べ〜を描いているが、中には鬼の手で倒せなかった凶悪な怪異も……。今回はそんな連中を厳選した。

 

 

■はたもんば/鬼の手を真正面から切り裂いた凶悪トラウマ妖怪!!

 

まずは、コミックス第7話に登場した妖怪を紹介したい。ぬ〜べ〜の教え子の一人である克也はある時、妹が楽しみにしていたゲームを買うために店頭販売に並んでいたのだが、手持ちが足りないことに気づく。

 

焦った克也は、偶然立ち寄った神社で賽銭泥棒を働いてしまうのだが、そこは処刑場の跡地に建てられた神社であり、中には処刑に使われた日本刀が妖怪化した存在である「はたもんば」が眠っていた。罪人認定された克也は、はたもんばに執拗につけ狙われることになる。

 

克也を守ろうと、はたもんばに対して結界を張ったぬ〜べ〜だったが、無情にも結界は破られてしまう。ここでぬ〜べ〜は必殺の鬼の手を抜き立ち向かっていくが、なんと鬼の手もはたもんばに切り裂かれてしまうのだった……。その後なんとか封印には成功したものの、鬼の手の敗北という衝撃展開は読者に深いトラウマを植え付けた。

 

 

■七人ミサキ/ぬ〜べ〜を物理的にボコボコにして鬼の手を封じた亡霊集団!!

 

次は第73話登場の亡霊集団「七人ミサキ」だ。雷鳴轟く放課後、ぬ〜べ〜と教え子の広、美樹は備品整理で居残りをしていた。すると校舎に何やら訳あり風の男女が逃げ込んできて、“何者かに追われている”と必死の形相でぬ〜べ〜たちに助けを求めてくる。

 

そんな彼らの後を追うように現れたのが、山伏風の装束に身を包んだ5人組の亡霊集団・七人ミサキだった。彼らは、悪事を働いた者の魂が亡霊化した存在で、七人でいることを絶対とし、欠員が出た場合は他人を殺してでも仲間に引き入れる性質があるという。

 

実はこの男女は強盗殺人犯であり、偶然山中で七人ミサキのメンバー二人を轢いたことで、欠員補充目的でつけ狙われていたのだ。それでも彼らを守ろうとしたぬ〜べ〜は、七人ミサキに鬼の手で挑もうとするも、なんと七人ミサキによって鬼の手の眠る左手を錫杖でしこたま殴られて、使用を封じられてしまうのだった。大人になってから読むと、七人ミサキの意外な戦術家ぶりが笑える部分もあるのだが、当時子供だった読者にとっては鬼の手を封じた恐怖の存在だったと言えるだろう。

 

 

■麒麟/神罰を下す脅威の存在!! 鬼の手がまるで通用しない衝撃展開

 

最後は84話に登場した神聖な存在「麒麟」を紹介したい。ある時、とある神社の池に侵入して美しい鯉を釣っていた克也。だが、神社の守り神でもあった神獣の麒麟が現れたことに驚いて、鯉を落として殺してしまう。

 

そのことが麒麟の逆鱗に触れ、克也は命を狙われることに……。神獣相手に苦戦を覚悟したぬ〜べ〜の予想は的中。万策を配して用意した結界を難なく突破され、必殺の鬼の手も角の一振りで指ごと斬り飛ばされてしまう。

 

絶望する一同だったが、克也がかつて救っていた子犬が現れたことで、克也の罪は不問となり事なきを得ることができた。ぬ〜べ〜をして「万に一つも勝ち目はない」と言わしめるなど、その格の違いを見せつけた麒麟は、シリーズのなかでも特別な存在と言えるだろう。
 

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